松本人志復帰の可能性はほぼゼロ?「コンビ番組も存続危うい」と指摘も

24/02/04

2024年2月3日 9時26分 日刊ゲンダイDIGITAL

「業界内の関心はもう“次”に移っています。この先、次々と性的被害の新たな証言者が現れようが、それでも松本さんが週刊文春との裁判に勝とうが、松本さん復帰の可能性はほぼゼロだろうという状況に変わりはないですからね」(在京キー局プロデューサー)

浜田雅功(60)は自身のラジオ番組で「戻って来るまで自分ができることを一生懸命やろうかな」などと強がっていたが、「松本さんピンの番組は当然として、コンビの番組も存続は危うい。それどころか浜田さんも精神的に参っているともっぱらですし……」(スポーツ紙芸能デスク)。


「それに焦っているのが『松本軍団』とも称された取り巻き芸人たち。それ以外にも、例えば松本さんのモノマネで代役までこなしたこともあるJPさんとか、“松本ブランド”の威光で仕事をしてきた芸人もやりにくくなってしまった。それは歴代M-1ファイナリストたちも同じで、優勝はできなかったけど《松本さんには評価された》などと公の場ではアピールしづらくなってしまいましたからね」(前出のスポーツ紙芸能デスク)

 

■「消えた人間は単に実力がなかっただけ」

絶対君主の“失脚”で業界の勢力図はガラリ一変……と思いきや、「実際のところ、それほど大勢に影響はないと思いますよ」と、大手芸能幹部はこう続ける。

 

「かつてバラエティー界を席巻した島田紳助さんが2011年に“黒い交際”で芸能界を引退した当時も、業界内は蜂の巣をつついたような大騒ぎに。芸能マスコミは、『紳助軍団』とか『ヘキサゴンファミリー』と呼ばれた若手芸人やタレントたちが《仕事を干される》とか、《吉本頼みの番組制作は見直される》とか散々書き立てました。が、今どうです? 軍団とかファミリーにいた芸人やタレントでも、しぶとく生き残っている連中は大勢いる。消えた人間は単に実力がなかっただけ。ずっと吉本頼みの番組制作も続いている。そういうことです」

 

そもそもフジテレビを筆頭に日本テレビ、TBS、テレビ朝日の在京キー局は、吉本興業の主要株主だ。そうあっさりと切って捨てるわけもない。

「ただ、紳助さんは自ら潔く腹を切って、その後のファミリーに対する“影響”を最小限に抑えた。しかし松本さんは違う。《悪かったのはセッティングを頼んだ俺1人》とでも言って腹をくくっていれば取り巻きも救われたかもしれませんが、それももう無理。紳助さん、松本さん、同じお笑い界のトップでも似て非なるものですね。松本さんの行状を知らなかったわけがない“最側近”たちは今後、実名で告発されるリスクがあるので、表舞台から姿を消していく。スポンサーの意向にだけは逆らうわけにいかないので、リスキーな芸人たちはリストアップが進んでいます。とはいえ、それ以外は何事もなかったように元通りになるんじゃないですか」(前出の大手芸能プロダクション幹部)

遊びは三流以下だった“天才”が1人ぐらい消えたところで回っていくのが、テレビ界というものらしい。