これは『どうぶつ宝島(1971)』以来の東映アニメーションの傑作と呼んでもいいいのではないでしょうか。

 

前半が特に惹きこまれました。アニメーションと横溝正史的世界の融合。閉鎖的な村社会で起こる、龍賀一族の遺産相続と殺人事件を解き明かしていくミステリな展開。

 

 

『君たちはどう生きるか』もそうでしたが、静寂で文学的な世界観を現代のアニメーションで表現する。これはもしかしたら、アニメ業界で流行っていくかもしれない。

 

龍賀家の長男、ときまろ。スケキヨ的不気味さ。

 

 

PG12となっています。後半は物理的にも心理的にもグロく残酷で、観ていて気持ちのいいものではありません。いつの時代も人間は愚か。

 

戦後、焼け野原から立ち直り真面目な国民性ゆえに勤勉に働き、世界も驚く経済成長を遂げた日本ではあります。だけど、その生真面目さが仇となり、今の日本は生きているだけで息苦しい。規則や秩序にとらわれ寛容さが微塵もない。現代人の心はあの頃とは比べものにならないほど、深い闇を背負っているのではないでしょうか。(個人的見解)

 

「お主の生きる未来を、この目で見てみとーなった」

目玉のおやじさん、ごめんね。そんないい未来にはなってないんだ。

 

 

飄々とミステリアスで、だけど愛情深く心優しいスラっと長身のゲゲ郎(目玉のオヤジ)が…

 

こうなってしまうのが地味にツボりますね( ̄▽ ̄)

おい!鬼太郎!w

そういえば、目玉のおやじの小さなぬいぐるみを持っていた記憶があるのですが、どこいっちゃったんだろうな。

 

 

水木しげる記念館に行きたくなりました。

マックもケンタも好きでガリガリ君も食べて90過ぎまで生きるって最高ですね乙女のトキメキ

 

私が幼稚園の頃、テープが本当に擦り切れるまで何度も繰り返し観ていたという実写版鬼太郎。