地域赤十字奉仕団・特殊赤十字奉仕団合同委員長研修会が大阪赤十字会館 3階会議室で開催されました。

題して「南海トラフでの巨大地震に備える」で、講師は関西学院大学 総合政策学部 室崎益輝教授です。室崎教授は、内閣府中央防災会議専門委員会委員として活躍され、内閣府南海トラフの巨大地震モデル検討委員会の委員でもあられます。

東日本大震災では、地震や津波により各地で大きな被害をもたらしましたが、今後高い確率で南海・東南海地震の発生が懸念される中、今夏8月末に発表された南海トラフ地震の想定にあたって、ホットな情報を知ることができました。

南海トラフ沖を震源とするマグニチュード9.1の巨大地震が起きた場合の被害想定は最悪の場合死者32万人と内閣府は発表したのですが・・・

講演の冒頭、東日本大震災の教訓を南海トラフ地震などの次の巨大地震に生かすには「悲観的に想定し(最悪を考えて)楽観的(希望を持って、確実にしっかりとやっていれば命は守れる)に準備する・・正しくリスクを理解して、正しくリスクに備えることと話されました。

阪神淡路大震災が起きた日、都市防災の第一人者である室崎教授は、寺田寅彦さんのことを思い浮かべたというのです。寺田寅彦さんの警句とされる「天災は忘れたころにやってくる」という言葉は皆が知るところですが、「恐れなさすぎることは良くないが、恐れすぎることもよくない 正しく恐れることが欠かせない」という名言から、寺田寅彦さんの言葉を引用して講演が始まりました。そこには「正しい知識のもとに的確な判断を迅速に下すことの難しさ」を肝に銘じたといい、油断大敵とはいえ、正しく恐れるということにこだわった知見がありました。

話題は、災害の激甚化、災害の多様化、災害の頻発化、東日本大震災の「想定外」、被害想定の問題点、津波のメカニズム、最大クラスの地震、津波の想定、想定の読み方、減災の考え方、足し算としての総合化、頻度に応じた構え、火災への備え、新しいリスク・・・と進み、どこを切り取っても学ぶべき課題はいっぱいありました。

一つ一つの内容を、詳しくお伝えしたいのですが、2時間の講義を私の言葉でうまく伝えきれないので、ここはもう少しお待ちください。

災害についてのより深い知識を習得し、大災害時に何ができるか、あるいは減災に向けた平時の取り組みなど・・知りえた知見や教訓をみんなで共有して、正しい認識のもとに行動を起こしていくという目的で開催された講座を受講して、地域の安心安全につなげたい・・・一歩でも2歩でも前に進めて行かなければいけないのですが、先ずは自分の学びを消化して自分のものにしていくところから始めます。2時間の講義だけでは足りないところもいっぱいあって・・・巨大地震に立ち向かうには、受信する側の能力を高めて行くということも必要だなぁと感じた次第です。

正しく恐れる・・ここの意味をきっちり理解しておきたい・・・

ということで、思い立ったが吉日とばかり、少し書物にも目を通してみようと思います。学びの走り書きのメモを繰返し読みながら、室崎教授の考えに影響を与えた寺田寅彦さんの随筆や室崎教授の書物などに目を通すことにいたします。地域や危機管理の一助となるために・・・出来ることから少しずつ・・・