摂食障害の苦しみは
ほとんどの人には理解されなかった

心療内科のクリニックに
意を決して
受診したとき

先生は
あなたのお話を聞いてみて
ご両親も悪い人ではないしね。。。
食欲がおさまるような薬をだしておきますね

言われたのはそれだけだった。。
次の予約もとらなくてよいと


先生、私こんなに苦しいのに。。

その時の絶望感はひどかった

親にも、死ぬ覚悟で
過食して吐いていると伝えた
誰かに救ってほしかった
この絶望感の毎日から


母親は
聞こえなかったかのように
理解できないのか
したくなのか
何も聞かなかったような態度をとられた

何も言ってくれなかった
逆に、私だってつらことはある
人は誰でもつらいことはあると言われた

誰も理解してくれない

そのつらさの方が
過食嘔吐のつらさより
つらいんだということが
つらかった

私は看護師になりたいとは
1ミリも思ってなかったが
滑り止めで受けた看護学部が受かり
浪人する勇気がなかったので
看護学部に通った

その時、看護師の精神科の教授だけが
私のつらさを理解してくれた
涙がとまらなかった

心療内科の医師も
親でさえも
腫れ物をさわるように
私の存在をなかったかのように扱われ
臭いものは蓋をされるような感覚だった
大人なんて信用できないと思った

でも、
その大学の先生だけが
私の存在を認めてつらさに共感してくれた

私は、先生みたいに
人のつらさを理解できる人間になりたいと
初めて、
こうなりたいと思える目標ができた

だから
1ミリもなりたいと思わなかったけど
看護師として道をあゆみ
今も精神科看護師として働いている