17年間、過食嘔吐の症状と付き合い
寛解状態、 
私は治癒したんだという自覚が持てたのは
34歳の時でした

17年間
今度こそ過食しない
今度こそ嘔吐しない
どうしたら治るんだろうと
必死に考えながら生きてきて

その時は、突然にきました

33歳で現在の夫と出会い
3ヶ月で結婚して
その後すぐに妊娠して
34歳で1人目の子供を産みました

妊娠中は食べるのが怖くて
でも子供のために食べないといけないのもあり
食べることも、太ることも許容はできました
嘔吐は、その刺激で流産するのも怖くて
できませんでした
出産までプラス8キロで経過しました


出産後は初めての育児に翻弄されて
1日が本当にあっという間に過ぎていきました

過食するための買い物の時間も
嘔吐する時間もありませんでした

つきっきりでお世話をしていました
赤ちゃんは泣くのが仕事だから
泣かせておいていいって言われても
なぜ泣いているのかがわからず

抱っこばかりして過ごしました

おトイレも、長い時間座っていれませんでした
赤ちゃんが少しでも泣けば
かけつけていたので
重度の便秘にも悩まされました

そんな新米ママでした

なので、過食嘔吐の衝動があったとしても
その時間を確保することができず

あれ?数日、過食嘔吐してない??
あれ、1週間してない??
あれ、1ヶ月してない??
というように、産後はほぼ
過食嘔吐がなくなりました

あかちゃんというたった一つの
小さな命が大切すぎて
愛情が溢れ出すということは
こういうことなんだと実感しました

その時、自分の母親も父親の気持ちも理解できました

きっと私が我が子に感じているように
両親も私を愛していたと
はじめて実感がもてました

自分が親になってはじめて
親の気持ちも理解できたのです

親の愛にも自信が持てなかった
異性からの愛情にも自信が持てなかった

でも、この小さな命との関わりから
私は全ての人から愛されていたと実感できました
 
かけがえのない存在ができて
自分を必要としてくれる
私がお世話しなければ、
なくなってしまってもおかしくない命
こんなにも必要もされる存在ができて
やっと生きていていい
生きる意味も感じれるようになりました

ここから
2年後に第2子も出産し
更に大切な命が増え
人を愛することができるようになって
やっと自分も愛せるようになりました

何かの本に
自分を愛せない人間は
他人も愛せない

と、書かれていました。

私は自分を愛してあげようと
やっと思えるようになりました。

私が私を愛してあげないでどうするの?
自分の1番の味方は自分しかいないよ?

自分を癒せるのも自分
自分を傷付けるのも自分

自分を大切にして
子供達も大切に育てよう

そんな風に
認知が変化していった

いまだに、体型や体重への拘りは残存してはいるが
過食嘔吐の症状はでていない

 17年間苦しんだ私  
よく頑張ったね 
つらかったよね
もう大丈夫だよ

あなたは愛されている
あなたはあなたでいい
頑張らなくていい
自分を大切に生きてほしい

そう言ってあげたい