投稿者「あの栞子さん 今時間大丈夫ですか?」
栞子「大丈夫ですよ」
投稿者「話したい事があって...」
栞子「大体検討は着いてますよ」
投稿者「ですよね...」
栞子「彼の事ですね」
投稿者「はい」
栞子「何かあったんですか?」
投稿者「先週金曜に彼女さんを見送りに行った際に 先に行ったはずの彼が背後に現れたんですよ」
栞子「ふむふむ」
投稿者「でも私の姿を見るや 回れ右で逃走して行ったんですよね」
栞子「その事で彼から電話があったんですよ」
投稿者「...はぁ」
栞子「相談が...って」
投稿者(キッショ!って言ったのチクられたか?)
栞子「ひとりさんに追いかけられたって」
投稿者「へっ?追いかけてないですよ?」
栞子「でもそう言ってたので...」
投稿者「いや 向こうが勝手に逃げ出したんですよ 私の姿を見るや逃げ出したんです」
栞子「うーん 何か食い違いが発生してますね 本当に追いかけてないんですか?」
投稿者「確かにその場にはいたけど追いかけはしてないですよ 彼女さんにも確かめてください」
栞子「ひとりさんが嘘を言ってる様には見えないので追いかけてないのは本当の様ですね」
投稿者「私がいれば彼は何もしてこないし...」
栞子「一応対策としてスタッフが彼がちゃんとグループホームのある場所へ帰るのをしっかり確認する様にはしましたよ」
投稿者「えっと それって彼が駅の階段へ行こうとしたら呼び止めるって事ですか?」
栞子「そうですね 彼が何で向こう側へ行くのか理由がよく分かりませんからね」
投稿者「確かに...」
栞子「それに今は就労移行の事を考えていて 彼女さんに「気は無い」って言ってはいるんですよ」
投稿者「...言いたくは無いけど今まで彼女さんが嫌がる様な事して来たからレッテル貼られちゃってるんですね...」
栞子「そうですね...後短期ですが○○さんも再通所を開始します」
投稿者「○○さんが...」
栞子「その人も人との距離感がアレな部分があるので気を付けて下さい」
投稿者「はい そういえばその人後輩のお姉さんともトラブルになったって聞いた事があるな...今日の事は多分彼女さんの方からも報告があると思います」
栞子「もしまた何かあれば教えてくださいね」
投稿者「うす」

その後仕事の配置がアレすぎて帰りたくなったり ストーカー男は「パトカーに追い掛けられた」等と意味不明な事を呟いていたが気にも止めなかった

彼女が来たので
投稿者「あの事話しておいたよ」
「ありがとう」

昼休みは特に面白い事も無かったのでバッサリ見送りまでカット
投稿者「お見送りぃ♪」
「どうも♪ちょっとコンビニで飲み物買ってくるね これ持ってて」
投稿者「良いよ」
1分後
「おまたせ」
階段を下る2人
投稿者「そうか栞子さん 送迎の人に「ストーカー男がちゃんと帰るのを見張る」様に釘刺してたんだね」
「ひとりさんが言ってた通りの事そのまま言ってたよ」
投稿者「だろうね」
「後ひとりさんが居たから来なかったね」
投稿者「送迎の人と私で2重のプロテクトだ」
「ひとりさん 交換日記は!?」
投稿者「あぁ...ちょっと待ってね ほい」
「ありがとう」
投稿者「そういえばストーカー男 私に追い掛けられたとか言って電話したらしいよ」
「えっ?私のそばにいたよね?何それ?」
投稿者「さぁそこら辺はよく分からないんだよ 何なら午前中彼女さんが来る前に「パトカーに追い掛けられた」とか言ってたし」
「多分私の事だと思うんだけど 何で嫌われてるんだろうとか言ってた」
投稿者「鈍すぎるにも程があんだろ」
「後栞子さんが送迎の人に話してるのを見て「俺の事話してた」とか言ってたよ」
投稿者「話させる様な事してる奴がいけないんだよなぁ」
「あっバスが来た 明日も来るよね?」
投稿者「当たり前じゃないか」
「じゃあまた明日ね」
投稿者「はい また明日ね」
少し気分が沈んでしまったが どうにか維持出来た
昼休み中にセグロアシナガバチが侵入した際にも全く動じずハエたたきでセグロアシナガバチの足下からそっとセグロアシナガバチを持ち上げ 外へ逃がしたりと 心の平穏は保たれていた
但し「馬鹿は黙ってろ」と繰り返していた