やけど虫ことアオバアリガタハネカクシ
由来 アリの姿に酷似していることから その名が付いた昆虫
主に畑の害虫である所のアブラムシ等を捕食してくれる益虫で 農家にとっては有り難い虫である
漢字で書くと「青羽蟻型羽隠」となる
普通に触れたりする分には何ら害はないが この虫を潰してしまうと 潰した形通りに炎症を起こし 体液が付着した箇所も炎症を起こす
酷い時には水脹れの様な症状も出る事から「やけど虫」と呼ばれ 恐れられている

しかし日本にはこのアオバアリガタハネカクシ以外にも潰すとヤバい虫がいるのはご存知だろうか?

それがこの虫
カミキリムシの様な姿をしているが 全く異なる種でどちらかと言えばジョウカイボンに近い仲間と言える
アオバアリガタハネカクシ同様 潰した形通りに毒液が付着すると付着した箇所が炎症を起こす
ただ やけど虫とは異なり 潰してスグに症状が出ない為 誤って潰した場合は直ちに流水で洗い流す事を推奨
この虫はキイロカミキリモドキという虫で この他にもアオカミキリモドキやクロカミキリモドキなど種類も多い
名前の由来は カミキリムシに似ているがカミキリムシではないという所から来ていると思われる

明かりによってくる習性があるため 人家の周りでも見かける機会が多いが 本種は人間が来ても逃げる素振りを見せない
それはこのカミキリモドキのほぼ全てが「カンタリジン」という猛毒を血液中に有しているからで 派手な色合いの個体が多いのもその為である
このカンタリジンは 皮膚に付着すると 火傷の様な症状に見舞われる
仮に潰さなかったとしても 捕まえた際に口から出す液体に触れる事でも同様の症状に見舞われる
更に 毒液が付いた手で目を擦ると失明する恐れもある

ジョウカイボン
春から夏に掛けて出現する虫で カミキリムシとは違い 肉食性
毒性は無いが噛まれると結構痛いので注意

アオカミキリモドキ
羽の色は緑がかった青色をしている
コチラも下手に潰したりせず 見掛ける事があってもスルーすること
もし服や腕に付いてしまった場合は慌てず そっと息を吹きかけて逃がす様にしよう
昆虫である為 人に害をなす可能性のある特定動物では無いので法律上 飼育する事には何の違法性もないが 万が一逃げ出した時の事を考えると飼育しない方が無難

今回はここまでにします

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それではまた次回