2011年3月11日 東日本大震災
今日は、このトピックについて書く人が多いかもしれませんが、
今、こうしてブログという発信する場があるし、忘れてはいけない歴史…事実なので、
お店とはあまり関係ないかもしれませんが、振り返ろうと思います。
2年前の今、私は東京にある会社で働いていました。地震があった時もパソコンに向かい仕事をしていました。
大きな揺れが起き、デスクの下にもぐり小さい声で『大丈夫、大丈夫』と自分に言い聞かせ、必死に先の見えない恐怖に耐えていました。
揺れがおさまっても、幾度と余震が起こり、その度に不安が蓄積されていきました。
家族への安否の連絡も、何度も何度も電話をし、ようやく繋がった時の母の涙ぐんだ声は忘れられません。幸いな事に家族、家、店と無事で被害もありませんでした。
交通機関が完全麻痺状態で、東京→千葉へ帰るのは不可能。
その時の同僚が、都内の自宅へ来るように言ってくれ2人で4時間かけて歩きました。
道は、たくさんの帰宅困難者で自分のペースを保つのは難しく、コンビニの食べ物はほとんど無い状態でした。
都内の建物は表立った被害はあまりありませんでしたが、家路へぞろぞろ歩く人の姿は異様な光景でした。
同僚の家に着いても、度々来る余震と異常な事態で神経が高ぶって落ち着く事は出来ずにいました。
なんとか一夜を過ごし、速度、本数が制限されていながらも電車が動いていたので千葉へ向かいました。
倍以上の時間をかけ、途中偶然に友達とも会い、2人で家族の待つ家へ帰る事が出来ました。
家族がいる、それだけが一番の幸せだとその時も今も思います。
一緒にご飯を食べて、テレビを見てと、何気ない生活が大切なんだとあの日を振り返ると痛感させられます。
今、こうして私が会社員を辞め、家族と一緒にこの金物屋をやっている事こそ、とても有難く幸せであり、
今日は特にそれを強く受け止め感じる日だと思います。
震災で犠牲になられた方に哀悼の意を表するとともに、被災された方々に1日も早く穏やかな日々が訪れる事を祈っています。