今回は

橘 玲 著  永遠の旅行者(上)(下)のレビューです














ストーリー


元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した―。


出典:紀伊國屋書店作品ページ

 






永遠の旅行者とは、パーペチュアル・トラベラー(略:PT)を意味する言葉で

ウィキペディアによると「各国で非居住者とみなされる滞在期間の間だけ滞在し、税金を国家へ合法的に払わない、もしくは納税る税金を最小にするライフスタイルのことである」



めっちゃ大変だろうし、

めっちゃお金は必要だろうけど、

確かにそうやって暮らせないこともないのかと

新たな発見でした!


そんなPTとして過ごしているのが今回の主人公です飛行機





※以下、ネタバレも含んだ感想です










今回は相続税のことが色々書かれていました!

全然資産はないので気にすることはないのですが、親はもう歳なのでそろそろ考えなきゃいけないよなと思ったりしておじいちゃんおばあちゃん



別荘にひきこもっている美少女・まゆ


白いワンピースで夜の堤防にいるなんて

いかにも文学的な感じだなと思ってたりしたのですが、実際は獣に近い状態だというのが描かれていて切なかった…


それでも周りの人に助けられながら

自らの足で歩んでいくことを決めたのはよかったです悲しい




単なる相続の相談ではなく、

シベリア抑留や債権回収など色々な所に話がいき

かなり範囲の広いお話で、

伏線が回収されていくけどどれが判明してどれが不明なのか途中で完全に見失うときがありましたアセアセ


あとはシベリアの厳しい生活と、

恭一の現代での過ごし方が交互に書かれている箇所があってすごく印象的でした。


現代がいかに恵まれているかっていうのを再認識…



悠介の葬儀が終わって、まゆがアメリカに行くことが決まって終わりかなと思いきや

そこからのサイコパス長井も予想外だったな不安


まゆも長井も祖父母・両親が生きてきた環境・境遇に運命を左右され過ぎていて、

とても切ない気持ち…


よく“子どもは親と別の人間なんだから自分の人生をいきて”みたいなのあるけど、

実際それってめちゃくちゃ難しいよね


親の影響って思っている以上に大きいアセアセ




最後の嵐の中の洞窟でのバトルは

正直ちょっとやりすぎというか急にすごい色が変わった感があって個人的にはイマイチうずまき


だけど、予想がつかない展開だし

お金関係で「こんなことがあるんだ」と

勉強にもなってとても楽しめました!


あとは、前作の「マネーロンダリング」では香港だったけど

今作はハワイとアメリカがかなり詳しく紹介されていますやしの木


たまに道順みたいなのも書かれていて、

でも伏線でもなんでもないのでそこが退屈に感じる人もいるかも…


主観ではあると思いますが国民性なども書かれていて、文化の違いなども含めてそこも勉強になるなと思いました鉛筆