
最初手に取った理由、それは表紙の絵の可愛さでした。
シリーズものとは知らず、途中の巻を購入してしまい、全く話が分からず放置していた今作。。
しかし、他の本を眺めているうちに、またこの本が目に留まり、1巻を改めて購入してから今に至ります。
結果、人生で買ってよかった本ベスト10に入る良作でした。
分かりやすく言えば、日本版ハリーポッターといったところ。
主人公マインは、昨今のラノベ界は全てこれなのでは、といえるほど多い異世界転生者。
確かにこの設定だけ見れば「あぁ、またか」となるのですが、この作品がすごいのは、現実世界で生きていた主人公(いわゆる転生前)が、全く悲観していないし、不幸だとも思っていないのです。
本が好きすぎて、他のことが全く目に入らず、そのせいで家族や幼馴染から心配され、その性格ゆえに時に(というかいつも)周りに迷惑をかけまくっているのが、女子大生の主人公です。
ただ、内定先も司書に決まっているし、本好きにとっては天職のような図書館勤務が目前という状況で、自宅の本棚が倒れて亡くなる、という始まり方なので、よく見られるラノベのような、現実世界で無職で非モテが異世界でハーレムに、という状況にはなりません。
転生したマインという少女は、病弱で貧乏で臭くて汚い家に住むという、最悪な立場。
確かに物語が進むにつれて、そんな状況からマインの才能が開花、ということにはなりますが、それは本人の努力や、転生前の知識があってこそだし、何より、転生先でも本が好きという気持ちがあふれすぎてやっぱり周りに迷惑をかけている、マインのダメダメさがちょうどいいバランスで描かれていきます。
この第1巻。マインの性格は極悪です(笑)
わがままで、横柄で、本本本とうるさい。
転生前、綺麗な部屋でご飯もお風呂もあって、何不自由なく読書ができていた環境から一変、マインの家に突然転生したわけです。
知らない人(マインの家族)に、汚い家、そしてなにより本がない。
家中(といっても狭い)探しても出てこない。
そんなマインが、優しい家族と一緒に過ごすうちにだんだん変わっていく。
魔法だとか転生だとか、よくある設定ではあっても、この作品ではどのキャラクターも生きているんです。
マインの家族も、いく先で出会う人々も、どの人も素敵で、どの人も無駄じゃない。
まぁ、名前が覚えにくいことだけが難点ですが(笑)