50年以上任天堂の社長として、世界的な大企業に育て上げた山内溥社長という創業一族のカリスマ経営者から社長を引き継ぎ、昔は、子どもやゲーマーと呼ばれるおたくがユーザーの中心だった家庭用ゲームを、今のような家族みんなで楽しむスタイルへと変革させた岩田さんの人柄がにじみ出てくる良書です。

 

岩田さんも素晴らしいのですが、ユニクロの柳井さんや日本電産の永守さん等、多くのカリスマ創業社長が後任選びに失敗していますが、山内さんは、素晴らしい後任を選んだ点でもやはり本当にスーパー経営者だったのだと思います。

 

本の最後にマリオの生みの親、宮本茂さんのインタビューが載っているのですが、生前の岩田さんと宮本さんの素晴らしい関係性を感じさせる一言が最後に書かれています。 残念ながら若くして病気で亡くなられてしまいましたが、岩田さんが残した思いや考え方は今の任天堂製品に込められたメッセージとして生き続けていると思います。

 

そんな任天堂の株を応援したい気持ちも込めて100株だけ持っています。以前は1株50,000円~60,000円と100株買うと500-600万円になってしまうので、なかなか手が出ませんでしたが、2022年10月に株式分割をして1株→10株となったので、庶民も買える株価になりました。損してもいいやと思って買ったのですが、幸い今のところ+20%くらいの含み益となっています。まだ利食いはしてませんが、無欲の勝利です。