香りとタッチングで患者を癒す
「臨床アロマセラピストになる」相原由花著
香りとタッチングで患者を癒す臨床アロマセラピストになる―命のそばで寄り添うケアリングとは/BABジャパン

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この臨床アロマセラピストという言葉が気になってこの本を読んでみた。
医療現場でアロマトリートメントを行うプロ集団であり、
命に関わる病気の方々へのセラピーも含めたとても重要なお仕事だと感じた。

心に残った言葉を書き出しておこう!

★人対人の臨床現場では、セラピーは自分を映す鏡。優しさや思いやりだけでなく、癒す者としての自分—具体的には、自分の「もの」や「こと」に対する価値観、平穏な精神性、病気や健康に対する考え方、ケアや代替医療の本質の捉え方、死生観など、そういったものすべてが言葉となり行動となり、精油を通してタッチを通してクライアントの心や体にそして魂に伝わって行く。

★癒しとは…
「怒りや恨みを晴らして気持ちがおさまり心の悩みや悲しみが解消する」「病気や傷が治る」(広辞苑)
Heal(癒し)という言葉は、holes(全体)というラテン語を語源とし、同じ語源を持つものとして、holistic(全人的)、holy(神聖な)。healに状態を表すthがつくと、health=健康。
つまり健康は「癒された状態」。癒すというのは、「心のしこりがとれて、病気が身体から抜かれること」、「結び」「与え」「ほぐし」「放つ」と捉え、誕生や創造と深く関わっている。

★高次な癒しのため大切なのは、良い香りや心のこもったタッチだけではなく、それを使うアロマセラピスト自身の存在。アロマセラピストの声も言葉も態度も行動も考え方も思いも言語的、非言語的コミュニケーションのすべてが強くクライアントに影響を及ぼす。香りやタッチそしてアロマセラピスト自身が持っているものすべてが統合され、より高次な相互作用が生まれる。香りやタッチに命を吹き込むことができるのはアロマセラピスト自身。

★臨床アロマセラピストは次の4つの大切な考え方を持っていてほしい。
 ①全人的(Holistic)
  病気に焦点を合わせるだけでなく、
  心(mind)、身(Body)、魂(spirit)の相互の関係性を考えながら、
  症状に苦しむその人にとっての癒しを考える。
 ②ケアリング(Caring)
  「寄り添うこと」と「大切に思っていることを表現すること」。
  温かいタッチで癒すこと、語りに耳を傾けること、クライアントの
  生き方や考え方を認め、お互いに尊敬し合うこと。
  クライアントが心を解き放ち、自由に話せる環境を作るため、
  自分自身の表情、態度、声のトーン、身振り、姿勢、身なりも
  その関係性をつくる要素になる。
 ③個別性(Individualized)
  一人一人心や体の状態が違うことを理解するためには、
  基礎医学の知識やコミュニケーション能力など高度なものが必要。
  同じ病気でも家庭状況や社会背景、病気に対する考え方も千差万別、
  一方通行な施術提供をしたり、セラピスト自身の価値観で判断しない。
 ④創造性(Creative)
  基本的な知識や技術はしっかり学ぶべき。
  現場では患者さんに合わせて作り替える必要があるので、
  「今何が患者さんにとって最善か」と優先順位を考えて柔軟に対応
  できるよう、直感力・想像力・創造力を養う。

この本を読んで別のシンクロにも驚いた。
著者の相原さんが子供の頃最も嫌だったのが「人の注目を浴びること」
本読みで当てられるとずっと泣いていて、先生が諦めてくれるまで待っていた、「話せない」「泣けてしまう」ことで心と体がバラバラになるほどの苦悩をがあったと書いてあった。
まるで私のことを書いてあるみたいでほんとにビックリした。。。
こんな子供時代を過ごした人でも、
今のようにすごく素敵なお仕事をしてキラキラ輝けるんだって思ったらすごく元気が出てきた!
なんか嬉しい!私も頑張ろう!