10年以上前に
今の家に住み始めた時から

近所の家の庭に
それはそれは大きなビワの木がありました

毎年何百個というビワが
たわわに実っていて

うらやましいかぎりでした


あまりにも大きな木だったので
枝が歩道にはみ出して

そこだけ雨が降っても濡れないし
猛暑日でも木陰を作っていて

通りすがりになんだかひと息つける
不思議な空間でした

ところが

数日前に持ち主の方が道路にはみ出さない
為にか
バッサリ枝を切り落とされ

そのビワの木は
3分の1の大きさになってしまったのです


私はなんだか寂しくて

そこを通る度に
すごく物足りない気持ちになってしまいます


私が小さい頃
実家に
いちじくとさくらんぼの木があって
シーズンになると飽きる程食べていました

でも
それらの木も
親がいつの間にか切ってしまい
庭師が来て人口の庭を作ってしまいました


自分の家に
フルーツの木があることは
なんて素敵で贅沢なことなんだろうと
改めて思いました