久しぶりにダニランと長電話した。ダニランはこの8年前からの大親友。現在、ニューヨークでお仕事中。今週末、私用の用事で出向くので、連絡してみた。
相変わらず、2人でゲラゲラ笑った。彼女といるときほど、笑った事は無いくらい。いつか日本にも呼びたいな。

というか、
今週中、山積みにされ課題をこなしてゆかなければ成らない。
しかし、今日のダークルームはプリンターが壊れ、ジョンもお休み、姉御ペギーのレジデンス期間も残すところわずかなのに、この様には、彼女もお手上げ、”あーもう、やってられないわ”、とプリプリしながら、”クッキーでも作るわよ、今夜は。。”とダークルームを後にした。ほんと、彼女のように軽やかになれたらステキだなと思うが。

しかし、今日は一つ収穫があった。
噂の虫たちを手に入れたのだ。ある研究所に行って、昆虫採集図書館のような所から、巨大なガや、ちょうちょ、黄金虫などを失敬してきた。というか、借りてきた。明日、それを使って、撮る予定。
ただただ心配なのは、そのデリケートな羽や触覚などが壊れないよう、扱う事、何しろ、針が刺さってるままだからね。
この件に関しては後ほどお楽しみに。
あの、毒々しい、ガの模様と色を見ていたら、悲鳴をあげたくなるほど、ゾクゾクしてくる。
最近、気になる単語がある。

Civilization. 文明; 開化, 教化; ((集合的)) 文明国(民); 快適な文化生活.

シビリゼーション。なぜだか、この言葉が私の頭の中で、チラついている。その意味の”快適な生活”という部分の意味に関してだ。ここシラキュースをドライブしいると、脇見に、マック、モール、バーガーキング、などなど、おなじみのお店が連ねてる。アメリカではどこの街に行っても、きっと同じ風景が見られる事だろう。ペギーとも皮肉をいいながら、産業主義という嵯峨をあざけり笑う。しかし、Civilizied (シビライズド)となると 教養のあるとか、文明的であるとかそんな感じに成る。この言葉がやけに生々しい。人間らしく?市民的に?おいおい、この地球は人間という物が基本になってしまってる、言葉ではないか。。とそういう気になってしょうがない。
要するに、荒野に人間が現れた現象をいってるイメージであるが、その出現は果たしてよかったのであるか、。。だから、最近、このCivilized を聞くと、また人間が侵略してしまったイメージが強くで、この虫たちの箱に入った姿を見たら、再び思い出してしまったのである。
訳の分からない事を書いてしまったが、その研究所に、昔、まんがのナウシカでみたような、あの巨大な幼虫のような模型が置いてあった。それを見た瞬間、やはり、私たちは虫に食われてしまうのかと確信した。確かに、生物生命上、昆虫の数は、人間より遥かに上回る。
虫たちに同情してる訳ではないが、軽く人間の餌食と成ってしまったこの虫たちは、きっとまだまだ、私たちに見えないパワーを握っているに違いないと、思った。
最近そんな、危機感を覚える。
人間はもう取り返しのつかない所まで来ているんだな。。。と思わずにはいられない今日この頃。
こんなニューヨークの田舎でよぎる思いは全てをしびやにさせる。
危険な地帯であった。


それにしても、プリンターが壊れてしまってるから、コンタクトシートすら、
プリントで来ませんでしたよ。全ては明日に持ち越しになった。

あのガが夢に出てきそう。