何も伝わらないのかもしれないけれど

一生懸命に私は愛を込めて歌おうと思う。


音楽は上手い下手ではないと思う。


何よりも心だと思う。


愛だと思う。


その愛を目一杯込めて歌えるように

私は楽譜を学び

音感を鍛え

感性を鍛え

体調を調え

多くの経験を積み

いろんなことを考えた。


どこまでも自由な自分を目指して

テクニック的には

音域を広げ

発語の苦手を克服して


心身としては

いろんな枠を取っ払い

自分が恐れていることをあえて経験して怖くないものにしたり


どこまでも苦手と感じていること、怖いと感じていることを克服してきた。


それは人から評価されるためではない。


自分が愛する音楽を心を込めて歌うためには

邪魔なものが多すぎたし

技術も全然足りなかったから。


まだ道半ばではあるけれど

自由になれたところもある。


自由になれて

音楽と詩から感じるものだけで

歌える瞬間もいくらかは感じられるようになった。


どこまでも正しいにこだわる人もいるけれど

どこまでも音楽をテクニックで聴く人もいるけれど

私は愛を込めて歌いたい。


何も伝わらないかもしれないけれど

本当の音楽の素晴らしさなんて

私にはきっと伝えられないけれど


それでも、愛を込めて歌うしかないと思った。