人の良くないところはすぐにわかりますが

自分の良くないところはなかなか見えなくて

直しにくく


歌についてもそれは同じだなと思います。


自分は正しい!と思えている人は

とても羨ましく思うこともありますが


自分がいつも正しいなんてことは

絶対にあり得ないので

とてもじゃないですが

そんな風に自分のことを思うことはありません。


個人個人の価値観だったり

社会のルールだったり

色々あるとは思います。


価値観というのは人それぞれ違うものだと思います。

だから私はそれが元々近い人にレッスン出来れば良いかな?と思っています。


全く価値観が違う人に

私の価値観を押し付けることはしません。


選択権は全て生徒さんにあると考えています。


私の良いと思っているものを良いと思えないのに

無理にレッスンを受けて欲しいとは思いません。


また価値観は時間と共に変わっていくものだと思いますし

私が狭い視野でしか見えていなければ

私が求めるものなんてすぐに生徒さんには必要のないものになると思います。


それで良いと思いますし

それが成長だと思います。


だから狭い視野にならないように気をつけてはいます。


その一つとして自分が正しいとは思わず

いつも自分を疑っています。


私は30歳頃から組織に属さずずっと一人で仕事をしてきています。

だから、人としておかしいところがあるのも

夫や姉などに指摘されるのでよく分かっています。


だから時々いろんな職種の生徒さんがいるので

生徒さんのお仕事のお話などを伺って教えて頂くこともあります。


でも、一人でやってきて

今のところ日々生徒さんにもレッスンにお越し頂いて

ここまで続けて来れているのも事実です。


これからも人の言葉や意見にはしっかり耳を傾けて自らを律して矛盾のない言動に心がけようと思います。


出来ないことをできるフリしては教えませんし

出来ないことがたくさんあって

それを一つ一つ人の何倍も時間をかけて克服して

その直す過程で気づいたことさえも

生徒さんの役に立つならば、何でもお伝えしようと思います。


私がまだ完全に克服できていないことでも

それを参考に直せる人はいると思います。


それは人それぞれ得意なところも苦手なところも違いますし

元々の身体の状態も違いますから。


私がちゃんと見本を見せられない場合は

それを言葉で事細かく説明したり

音源で説明したりすれば良いと思います。


ま、それほどレベルの高い人には

別の先生のところをお勧めします。


自分が教えられることがない場合は

ちゃんとお伝えします。


自分の都合の良いように言葉を少しずつ変えたりすることは絶対にしないで

いつも正直に自分の言動に責任を持って

今後もレッスンに臨みたいと思います。


責任を持っているからこそ

自分が常に正しいとは思えません。


今まで間違ったことを伝えて

生徒さんに素直に謝ったこともたくさんあります。


一人で仕事をすることは自由ではありますが

それが全て経営等にも影響します。


だからいつも正直に。


わからないことはわからない。


自分が悪いことは言い訳せずに謝り

いつも嘘がなく


どんなに未熟だと感じられても

レッスンに行って

行かなければ良かったと思われないように。


レッスンに行って落ち込んだということも出来るだけないように。


過去に数名の同じ人のレッスンの見学を何度もして

その方々がなかなか出来なくてずっとキツイ言葉を浴びせられ

それでも必死に向かっていかれていて

どんどんメンタル的に弱っていかれる様をたくさん見てきて

そんなところを見てきたにも関わらず

自分もそういうレッスンしか受けたことがなく

レッスンとはそういうものだと思って

スパルタレッスンをしていた時期もありました。


でも、自分が独学を始め

他の先生のレッスンを見るようになり

何よりも歌の上達に必要なのはメンタル面だと

実感し

それは優しいレッスンが良いというわけではなく

やってもやっても出来ないというシチュエーションで自分を責めさせてしまうことにより起こることがわかりました。


だからうちの生徒さんでも

優しい先生のレッスンを受けていても

私にわからない、出来ないと言って泣きついてこられる方がおられます。


そういう色んな視点でちゃんと物事を観察して

私は必要と思うことだけピックアップして

レッスンを行なっております。


それでもまだまだ足りないこともあります。


だからいつも自分に厳しく

人には自分の価値観を押し付けず自分の視野を広くして接することを心がけて

これからもその人のためになるレッスンができるように日々精進していこうと思います。