大阪人らしく

自分をネタにしがちな

声楽・ボーカルコーチの泉山加奈子ですグラサン


タイトルの通り

人からは失敗と思われてはいないのかもしれないですが

自分としては

歌を勉強するにあたり

とても沢山の失敗、勘違いを繰り返してきました。


単に習った先生が合わなかったという言い方もできるかもしれないですが

人のせいにはあまりしたくないなと思っています。


でも、すごく悩んできた生徒さんにはよく

それは先生がわかってあげるべきではないかな?という話はします。


これは声楽の先生だけでなく

教える立場、その立場を選んでいる人には

全員求めたいことです。


わからないことがわからない生徒さんもいます。


出来栄えは良くても先生が思っているよりは

ずっと基本の部分で悩んでいるかもしれません。


全ての可能性、全ては無理としても

いつも想像力を目一杯働かせて

何で悩んでいるかを見つけてあげてほしいなと思います。


それが結果的には自分のプラスになると思うのです。


私は自ら教える立場を選んでいるので

もう人のせいにはしたくないのですが

4、5年前まで

鬼のようなレッスンをしていたのは

4歳以降音楽を習った先生がほとんど厳しくて

いつも追い込まれていて自分の心に余裕が全くない状態で

何なら、生徒さんが私のレッスンで変わってくれることだけが

私の自らを信じられる唯一の部分、自分を肯定できる唯一の部分(残されたまだマシな部分)だったのだと思います。


そんな状態の先生も多いと思います。


でも、それもずっと繰り返されてきていることだと思うのです。


鬼のようなレッスンをしていた時代の生徒さんも

まだ数名はレッスンに来てくれていて

私の何を見て続けてくれているのか?いまだによくわかりません。


私が生徒なら

とっくに辞めるぐらいキツかったです。


その頃からの生徒さんが昨日

私の下手っぴな伴奏で

シューベルト作曲のFrühlingsglaube

R.シュトラウス作曲のDu meines Herzens Krönelein

歌ってくれました。


公開はきっとさせてくれないと思うのですが笑

ドイツ語もかなりきれいになってましたし

元々高音苦手な方でFも辛いぐらいでしたが

思い切って美しく出せるようになっていて

とても嬉しかったです。


何より自信が全然ない方でソロは無理とおっしゃっていましたが

しっかりソロも音楽的に歌われるようになってこられています!!


そういう鬼レッスンの時代の私を知ってくれている生徒さんが今も来てくれているということで

私は自分を戒めていられます。


それも失敗。


きっと私の過去のレッスンで傷ついた人もいると思います。


だからこそ二度と過ちは繰り返したくありません。


今、私がやってることは

ある意味罪滅ぼしなのかな…


ずっとその頃の生徒さんに罪悪感があります。


精神状態が崩れていたとは言え…

それも人のせいにはしたくないので。


生徒さんたちの声には

良いことばかり書かれていますが

それは色々失敗したからです。


私に出来ることといえば

失敗に気づき、改めて行くこと。


そしてより良いレッスンを提供できるように

日々研究を続けることです。


これからも前向きにがんばろうと思います!!