のりさんと、

会ってきました。


会うまでのメールは、

さっぱりしていて、

事務連絡みたい。


愛を感じない。


その一方で、

出会い系アプリの加奈子には、

自分を売るアピールしてるのにな。


だから、約束の日、

本当に会えるのか、

当日までは心配だったけど、


その日の朝になって、

「いつもの場所に、7時ね。」

って。やっと連絡が来た。




約束の時間より、

早く着いてたのりさん。


お互いを確認した瞬間、

その表情で、感じる事ってあるよね。


付き合い始めたときの、

まんえんの笑顔はない。

少し、口元が緩んだ程度。



「久しぶり」って、

簡単に言葉を交わす。





言いたいことは、たくさんある。

「最近、ラインから愛を感じない」

「他の人と、会おうとしてるよね」

「だから、最近、冷たい?」


それをぐっと我慢して、

努めて笑顔で、明るく振る舞う。


やっぱり、

のりさんとの会話は楽しい。


もちろん、エチの相性も…


たくさんキスしてくれて、

背中も舐めてくれる。

ベッドをびしょびしょになるほどの…


加奈子も答えるように、

のりさんの好きな事を、

たくさんしてあげた。


だけどね。

やっぱり感じるんだよ。


その言葉や態度の端々に…。

他の女性の影が…

加奈子に気持ちが向いてないことが…


女って、そういうの敏感に感じちゃうんだよね。


はっきりさせたいけど、

こんなに気持ちよくエチ出来るなら、


はっきりさせないことで、

長く付き合えるのであれば、

それもありかも。


なんて、考えたりする。 


のりさんだって、

別れたがってるわけじゃ、

なさそうだし。


だから、

帰り際に、いつものように、

加奈子「今度、いつ会える?」って、

聞いてみた。


いつも、この瞬間は、


少し緊張感がある。



何か言いたげな、

のりさんの答えは………