皆さんこんにちは!
おやつの時間ですよー!
数年前に読んだ、とある本。
タイトルは忘れましたが、考えさせられる本でした。
小4の主人公の女の子。Aちゃんとします。
ある日Aちゃんは下校の途中に交通事故に遭ってしまい、片足が動かなくなり、松葉杖を手放せなくなりました。
お母さんが登下校を、松葉杖では大変だから、と車で送迎しようとするも、Aちゃんは頑なに断り、雨の日でも松葉杖で登校し続けました。
事故に遭ってから、クラスメイトはAちゃんをはぶるようになりました。
それまでは、いつもクラスメイトのコたちが話しかけてきてくれてたのに、掌を返したかのようにAちゃんに冷たい態度をとるようになりました。半ばいじめでした。
クラスメイトの中に、1年の殆どを入院していて滅多に学校に来ない持病持ちのBちゃんがいました。
AちゃんとBちゃんは、2人、明らかに無視されていました。
ペアを組むときも、AちゃんとBちゃんが余り、その2人でペアを組むことに。
Aちゃんは、事故に遭ってから、友達たちの態度に呆れ返り、
こんなやつら、クラスメイトでもなんでもない。
と割り切って過ごすようになりました。
AちゃんとBちゃんがペアを組むのが当たり前になり、Aちゃんは、ふと、Bちゃんは入院している間どのように病院で過ごしているのだろう、と気になり、話しかけます。
それをきっかけに、二人は仲良しになりました。
といっても、休憩時間にいつも喋ったりはしません。
AちゃんがBちゃんに話しかけるのはペアを組んだときのみ。
Bちゃんは、学校に来ても誰からも相手にされなかったので、嬉しくて仕方なかったよう。
体育の授業は2人とも受けられないため、2人揃って見学。
しかしそこでも話したのは、
空が綺麗。
といった一言のみでした。
仲良しになったので、Bちゃんは通院の日、Aちゃんに、自分が通ってる病院に連れていきます。
ここの小児科でね、いつも入院しているの。とBちゃん。
そして、Bちゃんのお誕生日が来ました。
BちゃんはAちゃんに、
今日、私の誕生日なの。もし良かったら、うちに来てくれないかな?と誘いました。
Aちゃんは、Bちゃんのお家に行きました。
Bちゃんの両親はとても優しい人でした。そして、家に友達を連れてきたことに感激し、泣いていました。
その後も、Bちゃんは入退院を繰り返します。繰り返すたびに、持病が段々酷くなってきているそう。
そして、中学生のときに、Bちゃんは亡くなってしまいます。
Aちゃんは、決して泣きませんでした。
心の中で、深い悲しみを感じていました。
そのころからAちゃんは、写真を撮るようになります。
松葉杖をついて、行けるところまで行ってあらゆる写真を撮り続けました。その殆どは、空でした。
Aちゃんなりの、『いま!』というタイミングがあるようで、かなりこだわって写真を撮っていました。
成人してもそれは続きました。
そして、ひょんなことがきっかけで結婚することに。
結婚式の日。
両親と共に、Aちゃんは式場の前にある場所へ行きました。
それはBちゃんのお墓。
ウェディングドレス姿のAちゃんは、Bちゃんのお墓の前で、初めて泣きました。いままで溜めていた分を出し切るように、大号泣したのです。
そして、
Bちゃんだけが私の唯一の友達だよ。今日、私は結婚式をあげるの。Bちゃん、お空から見ていてね。
と言ってから、式場に。
大号泣したのでメイクはやり直し。それほど泣いたよう。やはりAちゃんも、Bちゃんの死はかなり悲しかったのです。
式場は、結婚式場ではありませんでした。
それまでAちゃんが撮り続けてきた空の写真の、個展をすることになり、式場は、その個展の場。
たくさんのお客さんでいっぱい。
小学生のころの、少しだけ気を許せたCさんとDさんも呼びました。
式場にAちゃんが入るとみんなから拍手の嵐。松葉杖をついて、ゆっくりバージンロードを歩きます。
そのあとに、CさんとDさんと話す機会があり、Bちゃんのお墓に行ってから来たのと言うと、2人とも泣き出してしまいました。
あんなに早くに亡くなってしまうのがわかっていたら、もっとBちゃんと仲良くしたのに、、Bちゃんとあんなとこやこんなとこに行ったりしたのに、、、と後悔していました。
Aちゃんは、結婚してからも空を撮り続けました。旦那さんも応援してくれてました。
Aちゃんの、お気に入りの空の写真があって。
Bちゃんと2人で空を覗いたときに撮った写真。Bちゃんも、その写真が気に入っていたもの。
その写真も個展に貼っていました。
式にはBちゃんの両親も来てくれました。
そして、
この写真が、Bちゃんもとても気に入ってくれてたんです。
と言うと両親は泣き出したのです。
そうなの、、、うちのコが、、、と、泣きながら写真を見てくれました。
そしてBちゃんの両親から、
うちのコの分まで長生きしてね。それをBも望んでいるから。と言われてAちゃんも、また泣いてしまいました。
と言うお話し。
小学生で松葉杖が欠かせなくなったのにも関わらず、誰にも媚びることなく、前を向いて生きてきたAさん。その半生は立派なものでした。
簡単に書いたけど、Bちゃんのお墓に行った、というあたりで私も号泣、涙が止まりませんでした。
何回か読んだのですが、やはり同じところで泣いてました。
私の書き方が下手くそなだけで、その本の書き方はとても上手です。
いじめにも屈せずいじめに負けることなく前を進んできたAさん。本当に良い本でした。
漫画以外の本であんなに泣いたのはあの時が初めてでしたね。
もう、感動!感動!感動!の嵐でしたから。
いま、またなにか良い本が無いかなと、探しています。
おすすめがあればぜひ!