すっかりアップしそこねていて、季節が巡ってしまった感じですが、いつぞやのフランス展で見つけたちょっと珍しい野菜。セルフィーユの根、です。
いわゆる葉っぱをハーブとして使うセルフィーユ(チャービル)とは異なる品種のもので、葉っぱは毒があるという文献も。
フランスではcerfeuil tubereuxという名でかなり使われています。これはフランスの輸入品ですが、なんと、日本でも栽培されているよう(→FB根セルフィーユ/丸和商店)。秋に収穫し、フランスではスープにしたり、付け合わせに使ったり、根セロリみたいな使われ方をしています。
まずは蒸し煮にしていただいてみました。すっごく甘いのですが、さつまいもとも、かぼちゃとも違う甘さ。さつまいもやじゃがいものホクホク感よりは、安納芋的なねっとり感がありつつ、舌でつぶれるようなやわらかさよりはしっかりした身質。あとの香りに独特のハーブっぽい、芋とはやはり違う!と思わせる香りが立ち上がってきます。この香りがあるから、ちょっと大人な甘さな感じがするのかもしれません。
国産も出始めたら、今年の秋にはぐっと身近な野菜になるかもしれませんね。