ご訪問くださり、ありがとう存じます。

 

幾年まえになるかしらね

高校を卒業したお嬢さんが

 

「イイ男に抱かれるにはどうすればよいか」と

わたくしに尋ねてこられたの。

 

独身のわたくしに、なぜそれを? と思うたけれど

とっさに

 

「イイ男が抱きたくなるような

イイ女になることだ」と答えたの。

 

なんだか判じモノみたいで

彼女の望む答えではなかったみたいやけどね

 

……そやかてね

彼女のイメージする「イイ男」がまるで伝わってこなかったので

 

これ以上の答えを

当時のわたくしは思いつかなかったのね。

 

こういう問題は

自分で納得するまで考えるのが、いちばんいい

 

当時はそんな思いやったの。

 

……でねえ

それはそれとして

 

これが答えになるかどうかはわからないけれども

 

かつて、わたくしが

ご縁に恵まれない と、悩んでいたときに

 

とあるスピリチュアルな本に

自分の理想とする男性に恵まれた女性が

 

その方法を説明してくれてはる

試してみれば と、勧められたことがあるの。

 

その女性は、あるとき

自分の理想とする男性像を

 

事細かに書き出してんて。

身長から、ちょっとしたクセまで

 

それこそ思いつくままに

 

そして、その記した紙を

大切にしまって

 

……その紙の存在をすっかり忘れてしまったらしいの。

 

そしたら、あるとき

その記した理想像にぴったりの男性とめぐり逢ったそうで

 

あなたも、その方法を

試してみれば と勧められてね

 

わたくしも

まじめに紙とむきあってみたけれど

 

……思い浮かばないのよね。

せいぜい「暴力をふるわないひと」くらいしか。

 

けれども、勧めてくださった方は

その方法がすっかり気に入ったごようすで

 

会うたびに、「書きなはれ」と勧めるので

とうとう「わたくしはまるで思い浮かばない」と

 

そのしつこさに腹を立てたのね。

それで、その方法はわたくしには なしになったけれども

 

……この方法は一理あると思うのよ。

一度にせよ、自分の望む殿方を

 

目に浮かぶほど鮮明にイメージできれば

たとえ忘れてしまっても

 

無意識のうちに

現れる人の中から

 

理想像を探し出すことができるものね。

 

だから、ご縁を望む方は

その気になられれば試してごらんになるのもいいか とは存じます。

 

ただね

些末な条件を

 

さも大切な条件のように

重要視するのは控えるくらいの節度をもつ

 

たとえば、高身長の殿方でなくてはならない と

中背の好条件の殿方を、片っ端から断るとかねえ

 

そのへんのバランスは

……まあ、あなたの良識にゆだねるのがいちばんやけど

 

そして、この方法が見落としている

意外なことやけど、割と大切に思えることは

 

あなたが描く理想像より

ぐっといい条件の殿方を

 

神さまが用意してくださっていることがある ということなの。

 

はばかりながら、わたくしは

「暴力をふるわない男性」くらいしか思いつかなかったのに

 

神さまが用意してくださったご縁は

……それよりはるかに良いらしいのね。

 

まだ成立していないから

確定的なことは、なにも言われへんのやけどナ

 

 

 

よき未来を