ご訪問くださり、ありがとう存じます。

きのうの酒の肴は
マグロのヅケの山かけにいたしました。

おととい手に入れたマグロの半分を
サイコロ状に切って、めんつゆに漬けておいたの。

そして、こんなふうに仕立てました。



マグロのヅケが
長芋に埋もれちゃってるわね……

でも、そんなことは気にせず(気になるけど)
……

ともあれ、気をとりなおして、作り方を紹介いたします。
なんて勿体つけるほどのことでもないんやけど

【分量】1人分 【所要時間】10分以下(マグロを漬け込む時間は除く)
【材料】マグロ 50グラム
長芋 65グラム(お好きなだけ)
めんつゆ(濃縮タイプ)大さじ4
わさび 適量(お好きなだけ)
【作り方】
1.マグロはサイコロ状に切って小さな保存容器に入れ、ひたひたになるくらいにめんつゆを注ぐ(わたくしの場合は大さじ4でした)。蓋をして冷蔵庫で数時間〜数日保存する(お好みなだけ、あるいはご都合に合わせて。わたくしは今回一日漬けました)。
2.わさびを溶いて蓋をして数分おく。長芋は必要なだけ皮をむいておろす。
3.①のマグロをうつわに盛りつける。長芋を上からかける。わさびをその上に乗せ、お好みなだけマグロを漬けためんつゆをかける。全体をよく混ぜて召し上がれ。


わたくし、マグロのさくを手に入れますと
幾分かは、ヅケにして保存しておきます。

マグロはそのままやと日保ちしないけれども
漬けておくと、数日くらいなら冷蔵保存がききますよってにね。

ちょっとした箸休めにもいいし
酒のお伴にもなるし

量を多くすれば
ご飯に乗せて、山かけ丼のようにもいただけましてよ。

今回、はじめてめんつゆに漬けましたけれど
美味しかったワ

わたくしがいままでに拵えたマグロの漬けの中で
いちばん美味しかったかと。

美味しいめんつゆは、よい調味料として
あれこれ展開できますわね。

【作り方のコツ】
・練りわさびはあらかじめ練っておくと美味しいそうです。わたくしは保存がきく練りわさびを常備しております。もちろんチューブのわさびでも、生わさびをおろしてでも(羨ましい)、ご自身の生活様式にあったものでお楽しみあれ
・長芋はお好きなだけ。マグロのヅケの味わいが濃ゆいので、多くてもしっかり味がゆきわたります。味わいが足らなければかけるめんつゆで加減してください。
・長芋でなくとも、山芋でもつくね芋でも自然薯でも(!)、とろろになる芋なら美味しくいただけるか と存じます。わたくしはもっぱら長芋で拵えます。
・長芋をおろすとき、わたくしは必要な分だけ包んであるラップをはがし、はがした部分を皮むき器で皮をむいて、ラップの上から皮がついている部分の長芋をつかんですり下ろします(たいがい一本で包んであるのを買ってくるの)。長芋って手につくとかゆくなることがあるでしょう。それを予防したくて。芋が短くなったら腹を決めて、素手で扱いますけれども
・長芋で手がかゆくなったら、酢で洗うといいようです。長芋に多く含まれるカリウムや粘りの成分のムチンはどうやらアルカリ性らしいの(ムチンはアルカリ性とは言い切れないみたい)。なので酸性の酢で中和させるのね。(註:ここの記述には誤りがあるそうです。コメント欄でkankan2025さんがご指摘くださいました。どうぞご覧あそばせ)
・わさびも長芋によくよく混ぜると美味しくてよ。なので多めでもあまりつんつんしません。
・めんつゆはあまりかけなくとも、マグロにしっかり味がついているのと、マグロについているめんつゆだけで充分味つけができます。そやから混ぜるときは、底に溜まったおつゆも混ぜ込むように、よくよく混ぜてみてね。
・好みで卵の黄身や刻み海苔を加えても美味しいかもしれません。量からしてうずらの卵がぴったりきそうね



とろろは、滋養強壮にいいそうですね。粘り成分が胃の粘膜を胃酸から守ってくれるとか。夏マケ防止によさそうです。

マグロのヅケは山かけにしなくても、ご飯に乗せると美味しいわよね。わたくし、いまご飯を控えているものですから、山かけにして酒の肴にいたしましたけれども。



ちなみに、わたくしそんなにたしなみませんことよ。 
いえ、確かにのめるし好きですが、

家でのむと片づけを自分でせなあかんでしょう。
酔うとそれが面倒になるので

家では基本的にのまないことにしているの。

外ではおつきあいにいただきますけれども、
ほら、田辺聖子さんの、とある小説の主人公の殿方が娘さんに伝授しようとしていらしたように、

「オンナの酔っ払いはオトコの酔っ払いより見苦しい。
オンナがうまく酔うのはむつかしい」という美的感覚に共感しておりますよってにね。

幸田露伴さんも娘の文さんに
「女はいつも見よいのがいいんだ」と伝えてはりましたしね。

まあ、わたくしがいつもみていてキモチよい存在かと問われますと
自信はまるでございませんけれども、

せめて酔いの醜態は避けたいと
自重いたしております。

 

朝から長くなりました。

どうぞ
よき一日を