高松市塩江町の旧上西小学校で観る音楽人形演劇は、2年ぶりです。(昨年は行けなかった)

2020年のチラシ

この時は、おおたか静流(しずる)さんが圧倒的な存在感でボーカルを務めていましたが、

今年9月に病気で帰らぬ人となってしまいました。

(ご冥福をお祈りいたします)

 

今年のチラシ

 

浄瑠璃人形遣いの勘緑さん(木偶舎)が中心となって繰り広げられる、人形と音楽、映像とが融合した野外劇場☆

 

一昨年は体育館での開催だったのですが、今年は運動場に舞台を変えていました。(去年からだそうです)

開放感があって、余計に演出が引き立って素敵でした☆

 

今回は、北海道天売島の絶滅危惧種・オロロン鳥の保護活動を軸とした内容になっていました。

勘緑さんらが操る、まるで息遣いが聞こえてきそうな人形の動きに、キーボードや篠笛が重なります。

篠笛の音に近所の犬が鳴き声を合わせてきていました(笑)

 

途中、機材トラブルがあり、パソコンを復旧させる間、水鳥の話や人形、篠笛のことなどで場をつなぎ楽しませてくれる一幕もあり、新ボーカルの高瀬麻里子さんの生の歌声が聴けなかったことは残念でしたが、ある意味レアだったかも。

 

公演終盤、勘緑さんは9月に天国へ旅立ったおおたか静流さんのことに触れ、

「そこで見ているんだろ?」と、夜空を仰ぎました。つられて、みんなが空を見上げて・・・。

 

山あいの空気はひんやりとしていましたが、会場設営や生姜湯などの準備をしてくれた地元の人たちの温かさが心に沁みる、そんな秋の夜でした。