「ハナミズキ 君と好きな人が、百年続きますように」 4
ホソピーさんから頂いたコメントで知りましたが今カラオケでハナミズキを歌うと映画の映像が流れるらしいです。
皆さん張り切って歌いましょう。
さて映画の中で北海道東部が大きな舞台の一つとなってるんですが、そうなると避けては通れないのが方言。
今まで覚えてるだけでも名古屋弁、大阪弁、佐世保弁、沖縄弁、四国弁とやってきましたが今回の北海道弁は比較的体に染み込み易くてありがたかったですよ。
大変なのは大阪弁。ど~~やったってネイティブにならんやんか…
大阪とか京都の女性が自分の事話す時の「うちな~、」って切り出し方が大好き(笑)なんですが自分でやるとなるともう芝居どころじゃなくなってしまう時も少なくなく…
で今回の北海道弁、まず語尾の特徴は、意外と地元の西東京でも使われている「なんとかなんとかだべー」とか「なんとかっしょ」とか「なんとかだもんね」って感じで、言葉そのもののイントネーションなんかはそこまでド方言てわけでもないんですよ。で台本の直しはこうなるわけです。
青森のもっと北なのにそこまでキツくないのはなんでだろうねーなんて現場で話してましたが、恐らく移民としての文化にその答えがあるんでしょうな。
こういう自分に無理の無い方言はほんと芝居の武器になるんですね個人的に。
若者を演じる時は田舎で育った土臭さみたいなものも出しやすいし、年上を演じる際は方言がいい具合に年輪を重ようとしてくれるんですわ。
そしてなんといっても標準語に比べて話す際に使う音域が明らかに多彩なんです。
例えば標準語の場合、音楽のドレミで言うとドからミとかファくらいまでしか使わないイメージなんですが、それが方言(特にどの地方など無く)だとドからシくらいまで使ってる気がするんですね。実際そうだと思います。
一概には言え……ると思いますが、使う言葉の音域が広いと感情のアウトプットもそれだけ広がるじゃないかと。
東京人は言葉による感情の出力が基本フラット(♭じゃなくて平らの意)目だから、よく冷たいなんて言われるんじゃないすか。
英語にしたって東京弁に比べてものすごく広い音域使って喋るから、自然と豊かに感情表せるようになってるんですよ。
というわけで、ハナミズキを大ヒットさせて方言、特に北海道弁を社会現象にしよう!(笑)