瞼の母。 | 金井勇太オフィシャルブログ by Ameba

瞼の母。

昨日草なぎ剛さん主演の瞼の母を見させて頂きました。 



映画化されてきた四本(もっとあるかもしれませんm(__;)m)全部を観たわけでは無いのですが、尺が90分というのも相まって今回の作品はとても淡々とした印象を受けました。





ラーメンで言うならば塩ラーメンといったところでしょうか(笑)



さっぱりとした中に素晴らしい役者の旨味はしっかりと押さえてる感じでした。



それはきっと渡辺えりさんの演出の意向なのでしょうが、パンフに書いてあった母と子のすれ違いの苦悩というものが少し軽くなってしまっているのではないかというのが正直なところです。 



大竹しのぶさん。

高橋克実さん。

春海四方さん。

神野三鈴さん。

篠井英介さん。

素敵でした。

演じる事によって、お客さんに一生懸命娯楽を提供しようという姿勢、ひしひしと伝わりました。



どの世界でもプロというものは何かに対して仕事が出来る人の事であるのかなと思いました。

自己満足で芝居をしているような節は全く無く、物語の流れがあって、相手の役者の生きた芝居があって、演出があって、お客さんがあって、その上で責任をしっかり背負い、かつ魅力的な立ち振る舞いを披露出来るというのは、役者という職業を続ようと思う自分が最たる目的としている事であります。



芝居をしている事に満足していたり、変に客観的になってしまって表現に天井が見えてしまうような人が、たくさんのお金を使って芸能という文化の格を下げてしまうのは時代のせいなんでしょうか。



こんな若輩者が何言ってやがると言われるかもしれませんが、間違いでない事であるばそういう事をちゃんと主張して仕事をしていきたいものです。



伝える手段は出来るだけこんな言葉ではなく映像を通してという形であれば幸いです。







役者って普通の仕事じゃないんですから。 





もっと頑張りたい。