こんにちは!
 
絵本セラピスト協会認定
絵本セラピスト®
基礎心理カウンセラー
 
そしてイタリア語イタリア
絵本講師の勉強中
さらには重症筋無力症筋肉
はやま かなです。
 
ご訪問頂き、ありがとうございます。

 

イタリアイタリア絵本を紹介します

 

イタリア語版イタリア

La tarantella di Pulcinella

Emanuele Luzzati
Le rane Interlinea 出版

 

(画像はお借りしました)

 

内容を少しご紹介本

貧しく優しいプルチネッラ

ただ家族を幸せにしたかった
だけなのに

いつしか欲が止まらなくなり

全部台無しにしてしまう・・・

———————
ロシアの民話
『きんのさかな』を
ご存知でしょうか?

網にかかった金の魚を
助けてあげた代わりに
願いを叶えてもらう
おじいさんの物語。

家族の生活が少しでも
楽になればと洗濯桶を
もらうのですが、
おばあさんの欲が
止まらなくなり、
おじいさんに
「これも欲しい、これも欲しい」
とお願いがエスカレート
していき・・・という
切っては離せない
人間と欲の関係を描く
興味深い物語です。

今回紹介させて頂く
Tarantelle di Prucinella
はこの民話と同じ
類型のもので、
オスカーにノミネートされた
イタリアのエマニュエーレ・ルッツァーティさん
の絵本です。
このロシアの
『きんのさかな』を
パロディ化したものにも
思えます。

主人公のプルチネッラは
貧しい一家のお父さん。
ある日銀の魚を釣りますが
「私を食べないで欲しい。
助けてくれたら願いを
叶えてあげましょう」
と頼まれます。

「ただただお腹が
空いているんだ。
デザートやフルーツなんて
贅沢なものじゃなくていい。
乾いたパスタだけでも
もらえるかい?」
プルチネッラがそう願うと
パスタが出てきました。

でも欲張ってはいけないのに、
手に入ると分かったら
欲しくなってしまい、
プルチネッラのお願いは
次々とエスカレートしていって
・・・という展開になっていきます。

実はPulcinella(プルチネッラ)は
イタリアの喜劇に出てくる
黒い仮面を付けた
キャラクターです。
そしてTarantella(タランテッラ)は
イタリア南部の伝統的な
踊りのことです。
喜劇ということで
『きんのさかな』を
モチーフにして
パロディにしたのかも
しれませんね。

短編アニメもあり、
そちらは1973年の
アカデミー賞(短編アニメ映画賞)
にもノミネートされています。

この物語は更に、
韻を踏んだ
面白い物語でもあります。

tarantella(タランテッラ)
pulcinella (プルチネッラ)

という風にエッラという音が
韻を踏んだり、

canna (カンナ)
capanna (カパンナ)

のようにアンナという音が
韻を踏んだり

tetto (テット)
letto(レット)

と、エットという音が
韻を踏んだり、
と文章の語尾で
韻を踏みながら
物語が進んでいきます。

それに、韻を踏みながらも
しっかりと意味の通る文章で
物語が展開されます。

Pulcinella era povero in canna
e viveva in una capanna
senza porta e senza tetto
e la paglia era il suo letto
プルチネッラは
とっても貧しくて
あばら家に住んでいた
ドアも屋根も無く
わらがベッドだった

伝統的な民話の物語と
韻を踏む構成、
そしてイタリアの伝統的な
喜劇のキャラクターを
楽しめる絵本です

 

『La tarantella di Pulcinella』

 

cerbiatto libreria

さんで購入できますよ。

 

イタリア 絵本 Cerbiatto (チェルビアット 絵本店)

 

 

 
最後まで読んで下さって
ありがとうございました。
 
今日もあなたにとって
ステキな日になりますように。
そして、楽しい人生が
広がっていきますように🌈
 
はやま かな
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