映画:RRR レビュー | のんびりクソレビューブログ

のんびりクソレビューブログ

ジャンル問わずレビューをするだけのブログ。
ゲーム、おもちゃ、映画、プラモデル、ジャンル問わず
もろもろ良さげなものをレビューしていくクソブログ

RRR

宣伝映像でのアクションがすごかったので見よう見ようと思っていたものの

上映時間3時間という長さのため何もない今日ようやく視聴。

典型的なインド映画のテンプレながらも、歌とダンスは

上映時間の割に控えめで、CGなども制作費をかけただけあって

違和感なくかなりリッチで見応えのある印象を受けた。

 

ちなみにタイトルのRRRはRise(蜂起)Roar(咆哮)Revolt(反乱)の頭文字の他

ストーリーの導入でStoRy(物語)、FiRe(火)、WateR(水)のRからも来ていた。

 

 

●あらすじ

まだイギリスの植民地だった1920年のインドが舞台となる。

ゴーンド族の村にイギリスの軍勢が訪問していた。

そこマッリという少女が歌と入れ墨を披露していたが

イギリス人の女に気に入られ買収されてしまう。

(英語が伝わらないので両親は歌に対する褒美だと思った。)

その奪われた少女を奪還するためにビームという兄が立ち上がる。

 

場面は代わり警察はその少女奪還の情報を掴み、犯人ビームの逮捕を命じるも

姿も名前もわからない、前科も前歴もない部族の人間の逮捕は無理だと

皆は匙を投げるも警官のラーマが名乗りを上げる。

 

ラーマは早速聞き込みを開始するも情報がないので捜査は難航し、

外回りを続けるとある事件が発生。

事故に巻き込まれた少年の危機を救うためにラーマと、その場に居合わせた

ビームと協力し救助することで友情が芽生えてしまう…

 

●みどころ

・インド映画らしい展開

インド映画といえばストーリーの合間合間にダンスを出してくるが

今作も同様にダンスシーンがある。

ただ、3時間の内容に対して割合が少なくダンスシーンの導入も自然なので

「インド映画って踊ってるだけでしょ?」と思っていると少なすぎて逆にびっくりする。

 

映画の舞台になりがちなアメリカやヨーロッパ、アジアと比べ

なかなか無いインドが舞台なので目にする物新鮮なものが多く

トラベル気分というと言い過ぎかもしれませんが画的にも飽きませんでした。

 

・男同士の友情と裏切り、戦い

今作は3時間と長編になっているが登場人物は驚くほど少なく

敵同士とは知らないビームとラーマがどんどん仲良くなって

時には恋の相談にも乗ったりと嫌味が一切無い青春を邪魔なく見せつけてくれる。

 

が、敵であることがわかってしまい二人はぶつかり合ってしまうことになる。

インド映画史上最高の制作費をかけているだけあってとても迫力のある

まるで漫画かアニメのような戦闘シーンを繰り広げる。

その様子は力のビーム、技のラーマと言った感じでこまけぇこたぁいいんだよ

と言わんばかりのド派手なものになっている。

 

・安定のブリカスっぷり

歴史を学ぶと嫌いになる国の筆頭であるイギリスがでてくるのだが

時代が時代なだけにわかりやすい悪役っぷりを見せてくれる。

そのため、イギリスになにかあると開放感というかすっきり感というか

そういうのが段違いなので見終わってからモヤモヤするといった

消化不良感は一切なかったです。

 

 

以上、RRRでした。

上映時間3時間でしたが、中だるみが一切なく

アクションパートとストーリーの緩急がしっかりつけられていたので

ぶっ通しで見ても疲れたという感覚がなくもっと見たいと思ったほどです。

 

ストーリーもシンプルな敵同士と知らない人間が友情を育んで

裏切りがあって戦ってというもので、その中で葛藤があったりとアクションだけの

映画に仕上がっていないのでストーリー性を重視する人にもおすすめで

ビームとラーマのダブル主人公の展開もバランスよくどちらにも感情移入できる。

 

また、ダンスシーンも劇中少なくあとはエンドロール中に流れるくらいだったので

パワフルな映画だっただけに逆にもう少し欲しかったなと思え

ディズニー映画のようなクドさがなかったのも驚き。

うまく使えばもっとみたいなって思える作りにできるのは見事と言わざるをえない。

 

 

 

1,2となっているが、実際には前後編に分かれているらしい。

 

こちらは完全版のブルーレイBOXとなっている。