司法書士の山口です。
SNSなどで募集されている闇バイト。
過去のブログでも取り上げてきました。
闇バイトに手を出すきっかけ。
「お金に困っている→すぐにお金が欲しい→SNSの闇バイト募集に連絡」
こんな流れです。
「カード返済ができない→闇金を利用した→返済できない→闇バイトを紹介される」
こんなパターンもあります。
このように借金苦と闇バイトには密接な関係があります。
また、SNSの存在で、簡単に犯罪者にコンタクトできてしまうという問題もあります。
その結果、まじめな青年や罪の意識がない青年も犯罪に巻き込まれている…というわけです。
この辺は、昔と違いますね。
・金融教育ができていない
・子供が甘く育っている
・若い世代の承認欲求が強い
こんな教育の背景があるとも言われています。
1度手を出すと、個人情報を握られて抜け出せない。
「逮捕されてほっとした」
こんな状態に至っているケースもあるよう。
今日は、借金苦と闇バイトの関係について、いくつか記事を見てみましょう。
(上記より文章抜粋)
「ごく普通の人」が、ある日突然犯罪者になる。
そんなドラマのような展開は、実は決して珍しくない。
特に本人が日頃借金に苦しんでいる場合、どうにもならなくなって犯罪に手を染めるというケースが後を断たないのだ。
最近は、多額の借金を抱えた返済困難者は“闇バイト”という手段を通して強盗を含めた凶悪犯罪に引き寄せられている。
背景には、返済困難者と闇バイトのバイパス役を果たすヤミ金の存在がある。
昨今の報道によると、ヤミ金の利用者が闇バイトに引き込まれるように流れていく事件が目立つのである。
2023年8月に発表されたヤフーの調査報道によると、「闇バイト」と検索した人は検索の7日〜15日前に「闇金」「個人間融資掲示板」「ブラック借り入れ方法」といったヤミ金の関連単語を検索する傾向が強い。
2023年2月、長崎市で発生したニセ電話詐欺事件で、「受け子」「出し子」役として25歳(当時)の男が長崎県警に逮捕された。
この容疑者は工学系の資格をいくつも保有しており、船舶の機械部品メーカーで働いていた。
月給は手取り約24万円。
20代半ばという年齢から考えると決して悪くない収入だが、スマートフォンのゲームアプリにはまり、課金を重ねていた。
(上記より文章抜粋)
吉田は、ギャンブルにのめり込んだ末に借金を繰り返し、貸金業の男たちに追い詰められ、凶悪な犯行へと突き進んでいた。
高校を卒業した吉田は自衛隊に入隊した。だが3年勤務した2020年3月、自衛隊を退職した。
自衛隊を辞めた理由は定かではないがその後、警備員として職を得て川崎市川崎区で独り暮らしを始めた。
月給は手取りで15万~17万円程度。賭け事が好きで、パチンコなどのギャンブルに収入の多くをつぎ込む生活を送っていた。
「月に5万~10万円くらい使っていました。仕事上の人間関係がうまくいかず精神的にストレスがあって病院にも通っていました。不安がたまって、会社の上司にも相談したのですが改善されず、それでさらに飲酒とギャンブルを重ねてしまい……」
月給の半分以上を賭け事に費消させていた吉田は生活が立ち行かなくなり、消費者金融からの借金がかさんでいった。
それでもギャンブルをやめられなかった。
やがて違法な高利で金を貸し出すいわゆる闇金に手を出した。
手っ取り早く金を稼がないと返済できない……。
犯罪に手を染めたのは、自衛隊を辞めて約7カ月後のことだった。
「ツイッターで『闇バイト』と検索しました。違法薬物の『運び』をやろうと思ったのですが、仕事はなかったです。
そして『高額報酬』などと検索して、指示役のタカヤマとSNS上で知り合いました」
この社会で、闇バイトによる犯罪が急増している。
都内の探偵事務所には今、わが子の素行を調査してほしいと依頼が相次いでいる。
なぜアルバイトで稼げる以上の金を持っているのか。疑心暗鬼に陥る親が増えているという。
探偵「(自分の子供が)何を考えていて、何をするのか。本当に予測がつかないのかなと」
SNSを入り口に、「高収入」「即日即金」など、甘い言葉で犯罪にいざなう闇バイト。
金品を狙った強盗や、現金やキャッシュカードをだまし取る特殊詐欺などの実行役が集められている。
警察庁によると、2022年、特殊詐欺に関わって検挙された2458人のうち、66%が10代から20代の若者だった。
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