司法書士の山口です。
「正社員でなくても任意整理できるか?」
「パートやアルバイトでも任意整理できるか?」
今日はこの点について。
結論、正社員でなくても任意整理は可能です。
契約社員・派遣社員・パート・アルバイトのいずれでも可能。
また、専業主婦でも、夫の収入の中から支払うというパターンも可能です。
大学生で借金を多く作ってしまって払えなくなった。
こうしたケースでも、任意整理を行ったことはあります。
任意整理は、裁判所を使う手続きではありません。
つまり、あくまで私的交渉による解決を求めるもので、特別な条件があるわけではありません。
結論、債権者(貸主)が納得すれば、和解成立(解決)です。
では、債権者が納得するポイントは?
…というと「支払い能力」です。
任意整理ができるポイントは「3年~5年で返済を終わらせられる」ことです。
この期間は、どこのカード会社に任意整理するか?によって変わってきます。
短いと3年、通常5年、長いと8年や10年でいけるケースもあります。
中には、3年以下のケースもありますが、この場合は任意整理をお勧めできません。
そして、支払い能力はどう判断されるか?
…というと「家計の収支状況」です。
収入がいくらあって支出がいくらあるか。
月によって多少の変動はあっても、だいたいの支出額の目安はあるはずです。
収入-必要支出=余剰金
この余剰金で任意整理の返済金に足りるか?
ざっくりのイメージですが、これが「支払い能力」です。
反対に、この支払い能力がなければ、正社員であっても任意整理はできません。
正規雇用か?非正規雇用か?ではなく「支払い能力の有無」が大事ということです。
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