司法書士の山口です。
債務整理の相談でよくあるケース。
「あなたの場合は自己破産しかない」
「任意整理できない…破産するべき」
他の事務所に相談をしてみて、このように言われた人も多いようです。
・破産だけはしたくない
・破産しないでも済む方法を探している
その状況なのに、勘違いされてたら本当にかわいそうだなぁと思います。
本当に「破産しかない」で合っているか？
…というと、意外と違うケース多いのです。
絶対に、1つの事務所だけじゃなくて、複数に相談してみたほうがいいですよ。。
違ってるパターンを挙げます。
①相談した事務所の見立てが間違っている
②任意整理をしたくない（破産を勧めたい）
③費用が高いから任意整理できない
①「見立て間違い」のケース
地方のご相談者で多い気がします。
おそらく、地元の司法書士・弁護士が任意整理をよく知らず、間違った試算になっている。
例えば、60回もしくはそれ以上の分割組めるのに、36回などの分割でしか試算しない。
そうすると、「1ヶ月の返済額は大きくなる＝払えない」と判断される。
その結果、「任意整理できない＝破産」と判断される。
このケースだと、個人再生もよく知らず、破産1本しかすすめられないケースもあるよう…。
地方だけなく、もちろん都心でもあります。
大手の事務所の場合。
実際に、任意整理をやったことない事務員さんが、相談を行っていることもよくあります。
そうすると、ハチャメチャな試算をしているケースも(-_-メ)
これ任意整理だけでなく、昔は過払い金の相談でもそうだったんですけどね。。
正直言って「大丈夫か…？」と思えるレベルで間違えているのもあります。
②「任意整理したくない」のケース
任意整理をしたくない…こんな先生も一定数います。
・破産のほうが仕事の単価が高くなる
・任意整理あまりよく知らないから破産にしたい
・きわどい任意整理をして、払えなくなると自分の責任を問われるのが嫌。
だいたい、こんな感じに分類されます。
まぁ、相手（相談者さん）のことを考えられていないのは確かです。
「弁護士の視点で払えるか判断する」という意見もありますが、、
破産を勧めても、本人がやりたくなければ依頼にはつながらない。
そうしたら、やらないままさらに借金を重ねてしまう、もしくは、他で任意整理するかになる。
先を読んだ問題の解決は図れてないですよね？
リアルな話、ご相談者から聞くと、法テラスはこういうケースが多いよう。
それで、うちに「任意整理できないか？」と相談はあります。
仮に、任意整理できるか？きわどいラインでも、よく話し合って決めてくれる先生がいいかと。
③「費用が高い事務所」のケース
費用が高い場合も、任意整理は成り立たないケースもあるでしょう。
年末にもブログで説明しました。
例）Ｙ君（月々用意できる返済金5万円）
Ｈ事務所：1ヶ月の支払い額8万円
Ｓ事務所：1ヶ月の支払い額7万円
うちの事務所：1ヶ月の支払い額5万円
任意整理をした場合に、各事務所からこんな目安を提示されたとします。
Ｙ君がＨ事務所にしか相談しなかったら、「自分は任意整理できないんだ…」と思ってしまうでしょう。
それか、月8万円で任意整理させられてしまうことになる…。
Ｈ事務所が「月5万でも任意整理できる事務所ありますよ！」なんて教えてくれないですからね…。
「費用が高い事務所＝1ヶ月に用意する軍資金（返済金）」も高いわけです。
このブログでも、何度も警告してますけど、異常に費用高い事務所多いですから。
・借金減額シミュレーターを使ってる
・広告が多い
こういうところは、90％以上の確率で高いです。
結論、Ｈ事務所やＳ事務所で、希望の任意整理できなかった。
でも、うちの事務所なら、任意整理できるケースはあります。
なぜ、今回このブログを書いたか？
実は、うちの事務所が勘違いされるケースもあるから(;'∀')
「他で任意整理できないと言われた。こちらでは本当にできるんですか？」
「こちらだけ1ヶ月の返済金が安くて…本当に大丈夫ですか？」
ひどいところばっかに相談してた方。
そんな方が、初めてまともなとこに相談するとこうなります。。
まぁ、多数決の原理で、うちだけ意見が違うと、心配になる気持ちも分かりますがね。
逆に、それだけ、今の任意整理の業界はひどいんだな…と思います。
「破産しかない」そう言われても、それ以外の方法で解決できることもある。
これは、よくあることと覚えておいてください。
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