司法書士・行政書士の山口です
2022年は、企業の倒産が増加しています。
11月は581件の倒産。
2022年下半期は、倒産件数が加速しています。
2021年よりも、倒産が増えてきた理由。
2021年踏ん張っていたものの、ダメだった…
つまり、2021年のツケが2022年に現れているのが1つ。
さらに、円安や物価高の影響。
電気やガソリンなどのエネルギーの高騰。
コロナに加え、こうした2022年特有のマイナスも大きいです。
業種によっては、人手不足もあるでしょう。
こうした影響で、倒産が増加しているわけです。
2023年は、よりこの傾向が加速するとも言われています。
円安から円高になったからといって、すぐに受けたダメージが回復するわけではない。
人手不足も変わらないでしょう。
なにより、1度狂った歯車を元に戻すのは大変です。
会社は、お金がなければ運営できません。
3年後には復活の目途が立てられても、1年後に資金が尽きればアウト。
売上が足りない、蓄えがない、融資を受けられない、この3拍子が揃ったら続けられません。
そして、2023年特有のマイナスポイント。
それが、ゼロゼロ融資の返済開始の増加。
ゼロゼロ融資とは、2020年から始まった中小企業向けの無利子・無担保融資のこと。
2022年9月に受付は終了しましたが、42兆円もの融資が行われています。
この返済が23年から始まる企業も多数あるためです。
※日本政策金融公庫の融資は、2022年に返済スタートしたものが過半数を超えるよう。
※民間のコロナ関連融資の本格的な返済開始は、2023年7月以降が本格化のようです。
保証制度やら発表されていますが、それが出されるってことは払えない企業が多いのでしょう…。
企業が倒産するということは、多数のダメージがあります。
・取引先を失った企業の売上げ減少(連動して倒産するケースも)
・失職者の増加
・税収の減少
などなど。
2023年度も、まだまだ厳しい状況が予想されますね。。