司法書士・行政書士の山口です。
多重債務とは「複数の会社(カードやローン)から借り入れをしてしまう」こと。
「債務」とは法律用語で借金のこと。
借金が多く重なる…これが多重債務の意味です。
クレジットカードや銀行のカードローン、消費者金融、こうしたところを複数利用していると該当します。
さて、この多重債務に陥る原因。
「借金ばかりしている人」
「お金にだらしない人」
一般的には、こんなイメージがあるかもしれません。
しかし、それは先入観と偏見が入っています。
多重債務になってしまった原因、その多くは「低収入や収入の減少」です。
これが過半数を占めます。
その状況で、生活費や教育費などを補うためであることが明らかになっています。
(全国銀行協会のPDFより抜粋)
きっかけは、ギャンブルや買い物などの浪費。
でも、払えなくなった原因は多重債務(複数からの借入で破綻)というケースもあります。
これは、カード会社に勧められるまま限度額をあげて使ってしまった場合も挙げられます。
「払える」と思っていたものの、想像以上に利息やリボ手数料が高くて払えなくなるのです。
本来は家計を見直すべきだったんですが、その判断が間違って「借金を借金で埋める」を選んでしまった。
最初の1手を間違えてしまうと、その後に家計を見直しても追いつかない。
なぜなら、その頃にはカードやローン返済が家計の大部分を占めているから。
だから、多重債務の段階では、債務整理をしなければダメなのです…。
(全国銀行協会のPDFより抜粋)
多重債務と連動する言葉として「自転車操業」というものがあります。
これは、借金の返済を借金で埋めること。
この状態をとってしまうと、詰みの1手です。
雪だるま式に借金は増えて、借金地獄へ入っていきます。
多重債務に陥ると、給料の全額がカード返済に消えている相談者さんもいます。
「給料入る→カードやローン返済に消える→生活できないからカードを使う」
この工程で、借金がどんどん製造されるわけです。
カード会社って、想像以上にえげつないですからね。
払えなくなったらどうなるか?の説明はしないで、限度額上げて使えるとこまで使わせる。
総量規制ができてマシになりましたけど、昔なんてひどいものです。
多重債務に陥ったら「カード会社に悪い」「自分のせいだから」と思わなくていいです。
自分のせいかもしれませんが、あなただけのせいでもありません。
カード会社は金融のプロ。あなたを潰している相手にも、大いに原因はあります。
それでも「自分のせいだ」と思って、何とか返済しようという人もいますがそれは得策ではありません。
そうなった時に考えるべきことは、これなのです。
・確実に解決できる道を選ぶ。
・家族や周りに迷惑や心配をかけない。
できるか?できないか?分からないことを選択することは、ダメです。
自分だけがいいと思う判断、でも周りに迷惑をかけてしまう行為、これはただのナルシスト的発想です。
シンプルにまとめます。
・借金の返済が危なそう…家計の見直しから
・多重債務になっている…債務整理をする
多重債務になった段階で、的確な判断をしないと破産しか選択肢がないというケースもあります。
専門家の力を借りないと、本当に危ないことになりますよ。。
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