司法書士の山口です。
今日はリボ払いについて。
「リボ払いの返済が終わらない…」
「リボ払いの返済額がどんどん高くなっている…」
という人も多いでしょう。
リボ払いは、使い方を間違えると「終わらない返済」とも言われています。
皮肉った表現では、「リボ払い地獄」なんて呼ばれ方もしています。
なんとなく支払いをリボにしてしまい、その仕組みを正確に知らない人もいるでしょう。
…ということで、リボ払いの仕組み・危険性を検証してみましょう。
リボ払いの仕組み
リボ払いの仕組みで分かりやすいHPを探してみました。
この日本クレジット協会のページが1番分かりやすいですね。
代表的なリボ払いの返済方式は、定額返済or残高スライド型。
(定額返済)
固定金額をずっと支払う方式。
1万円なら1万円をずっと支払います。
途中で新しいリボ払いを入れても、返済額は変わらない。
使えば使うほど、終わらない返済になります。
(残高スライド)
リボ残高によって、返済額が変わる方式。
例えば、リボ利用が10万以下なら毎月1万円。10万以上30万以下なら毎月2万円。
こんな感じで使った金額が多くなれば、返済額も多くなる仕組み。
定額返済よりは、まだまともな返済と言えるでしょう。
リボ払い地獄になる理由
「リボ払い」ですが、しょせんは借金の支払いです。
借金と思わせない名前をつけないと、みんなが利用しない。
利用してくれないと、カード会社は手数料で儲からない。
だから、リボ払いとか、名前をかっこよくしてるだけなんですよね
そして、リボを多く使っている人は、借金をしているという感覚がない。
「リボを使っている」という、なんとなくな感覚だけ。
まさに、術中にはまっている…。
(リボ払いの利用で危ないパターン)
①返済が楽だから、どんどんリボにしてしまう。
②手数料がかかることも、あまり考えてなかった。
③しかし、実際払ってみるとリボ手数料ってかなり高かった。
④ほとんど手数料の返済で、元金が全然減らない。
こんなアリ地獄にはまっていきます。
これが、まさにリボ払い地獄。
「100万円の残高なら、手数料だけで毎月1万近くかかりますよ」
という説明も受けてないんだから仕方ない。
リボ手数料は、年利15%ほど。
リボ残高100万あれば年間15万円の手数料。
カードが複数あって300万あれば年間45万円の手数料。
こんな説明を受けたら、半分以上の人が利用しませんもんね。
こんな感じで、どんどん借金は増えていく。
そして、返済が苦しいから、またリボ払いを使う。
また使うから、より返済は厳しくなる。
最終的には、払っても払っても終わらないリボ地獄に陥るわけです。
リボ払いへの債務整理
「気づかれないでたくさん使ってもらおう」
「分からない仕組みにしてリボ手数料たくさんGET」
こうした思惑は、カード会社側にはありますからね('ω')
詐欺ではないんですけどね、、
ちゃんとリスクも説明して、本人の強い意志でリボを利用したなら、自分で払うべきだと思いますよ。
でも、前述の思惑だったり、利用額を積極的に増額する、手数料漬けにしたい。
こんな実態がある。
これで、払えなくなったら、相手側(カード会社)にも問題あるんですよ。
相手は金融のプロ。
そして、払えなくなって債務整理してる人もいっぱい知ってるわけだから。
だから、カード会社が債務整理に応じるのは、半分ぐらいは義務です。
そうやって儲ける権利を得ている分、義務として払えなくなった人には対処しないと…。
以上、リボ払いの現状でした。
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