今まであんまり気にしたことなかったけど、植物たちは街のいたるところに生息している。

大阪ステーションシティ11階の風の広場の階段横。
すごくかわいい

わたしは、新しい大阪駅がなかなか気に入っている。
改装されている間は、徐々に真っ白でよそよそしい雰囲気に塗り替えられていくことに激しい違和感があり、あまり好ましく思っていなかったのだけど、日常的に利用し続けていると、その雰囲気にも、だんだん愛着がわいてくる。
阪神百貨店側から大丸側へ、地上の横断歩道を渡っていくと、そこが大阪駅の正面玄関になる。
と、言っていいと思うのだが、このあたりは本当にいつも人通りが多い。
少し前に、大丸の7階にあるカカオサンパカで友達とチョコレートケーキを食べながら、この人通りを眺めていた。
わたしたちは通りに面したガラス張りのカウンター席に座っていたので、眼下には、その様子がよく見渡せた。
ひととおり、話題も尽きた頃、
「この人たち、どっからわいてくるんやろうね~」
などと言いながら、尽きることのない人通りをぼーっと見ていた。
そして今日。
駅周辺を歩いていて、この通りに差しかかったとき、
ふと不思議な感覚に襲われた。
あのとき7階から見ていた、うじゃうじゃした人の流れの中に、
今自分がいる、と思った。
わたしは咄嗟に、あのカウンター席のある、7階あたりを見上げてみた。
もちろんそこに座ってる人の様子なんて、まったく見えないのだけど。
ただ、あのときのわたしたちと同じように、今この瞬間も、この通りを見ている人たちがいるかもしれないんだな、と思った。
それまでは、この場所を通るとき、上から見られているかもしれないなんて、想像もしなかった。
だけど自分が見る側を経験したことで、そこに想像が及ぶようになる、と思った。
それは、なんてことない、だけどちょっとした発見で、少し得したような、とにかく悪くない気分だった。
7階のあの席にいる人は、まさか自分が下から見上げられるとは思ってもみないだろう。
だけど、もしわたしがまたあの席に座ることになったら、
そのときは、地上から7階あたりを眺めている人がいないか、きっと探してしまうだろう。