オリジナル小説 エンドレスストライフ 12話 | kanaerukaiのブログ

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タイムボカンシリーズの考察や、二次創作を書いていきます!
好きなシリーズは、ヤッターマン、ゼンダマン、イタダキマンです

これからケロロ軍曹の二次創作も始めます!
夏美&ギロロペアをくっつけたい
原作ガチ勢なのでそこんとこよろしく!!

プールはお腹をタプタプゆらしながら、カルのあとを追いかけた


「プールごめん。」

カルは目をそらす


「わかるよカルの気持ち」

プールはカルの顔を覗き込む


「僕はチンピラと足止め程度だけど戦った事がある。


その時は父が瀕死の状態で、お母さんが僕がガードで時間を稼いでる間にお父さんを助けるはずだった。


「お父さんしっかりして、お父さん」

お母さんは必死でお父さんに治癒魔術を当てる


お父さんの傷はみるみる消えていき、血まみれだった腕もすっかりきれいだ


「うっググッ」

プールは必死で、風船で刀を抑えていた


「ハアアア」

お母さんは必死に力を振り絞る


お父さんは目を覚まし、もう少しで動けるようになるところだった


「うっググッググッ」

プールは後退りする


「お願いあと5秒だけ耐えて」

お母さんは血眼になっていた


お父さんは、腕を少し動かす


そこからカウントダウンが始まる





「うわあああ」

風船は割れて、プールは地面に叩きつけられた


すると父は刃物で刺されて死んでしまう


母は悔やむように、あと1秒遅ければ父は戦える状態だったと繰り返す


そう繰り返す母の目は死んでしまっていた


「僕の風船があと1秒長く持っていれば父は死なずにすんだんだ。


僕のせいで父はなくなったんだ。


それから僕は父を失った穴を食べることで埋めるようになった。気休めでしかないけど。


だからこんな体型になってしまったけど、それでも自分を変えたかった」

プールは遠い目をする


「自分の弱さから逃げたのは僕も同じ。僕たちはは弱いよ。でもだからこそ助け合って強くなれるんだよ」


プールはカルに優しく笑いかけた


「ー」

カルは目を見開く


「逃げてもいいんだよ、投げ出さなければ。やめてもまた始めればいい。そしたらいつの間にか、何年も同じことをしてたりするものだよ」


プールは遠くを見つめた

 

風邪がそよそよと吹いていて心地よい


木々がゆらめき音を立てた


まるで合唱してるようだ


「そっか」

カルは静かにそういった