車のフロントガラスが
久しぶりに凍った朝
会社の敷地内の駐車場で…

まだ 大人になっていないような
体の小さな鳩の亡骸

そっと抱き上げると…
冷たい…
寒かったね…
大きくなりたかっただろうに…

会社の敷地内に
埋める訳にはいかない

家に連れて帰ろう!
そっと タオルで包んで
私のロッカーで待ってもらった

お正月に土に還した猫さんの隣
石ころだらけで ごめんね

鳩って 
雄も雌もミルクが出て
空腹を感じる事なく育つそうな
だから
こどもの姿でいるのは
わずかな期間だと言う

この子は きっと
まだ成長しきれていない…

「ひとりで生きて行かなきゃ」
って 巣立ったばかりだったような
幼い顔をしている

なんだかね
「禁じられた遊び」の
ワンシーンを思ってしまった

今年も蕾をつけた
赤あせび
庭に眠る
二つの命を
優しく包んでください