マイナス10℃…
地吹雪が 更に気温を下げていく
フレコンバックの山たちは
埋もれていく

飲み水は
金槌🔨で叩いて やっと割れるほど
ようやく 水が飲めたね

空っぽのフード皿は
雪の中

長いアプローチの向こうから
わんこ🐕の声が聞こえてくる
待ってね
今 行くからね
あと 少し
もう少し

深い雪の上に
小さな猫🐈の足跡が続く🐾🐾
給餌ボックスのまわり
凍った水の上にまで🐾🐾🐾🐾

冷たい雪の上を
一生懸命 歩いて来たんだね
どこから来て
どこへ行くんだろう…

身体のあちこちに
ン(  -_・)?と思わせる場所を見つける
お腹に腫瘍のある子
外耳炎が悪化し過ぎている子
歩き方が おぼつかない子
前足が腫れ上がっている子
この子は 猪🐗のくくり罠に
はまったそうで…
フィラリアの咳は当たり前
ひなたのような
咳をする子もいる
絶対運動不足だろうの肥満🐕
常に 空腹🐕
散歩はいいから ナデナデして🐕
どの子も みんな
飛びついてくる
可愛くて
愛しくて
いっそ このまま
連れていってしまいたい…と
いつも思う
ヒトのいない家に
灯りのない家に
繋がれている理由が
私には 解らない

目の届かない場所に
灯りの届かない場所に
独りぼっちにしておく理由が
私には
どうしても 解らない

ヒトとして権利を主張するなら
まずは
ヒトとしての義務を
ヒトとしての責任を
果たしてほしいと思う

と言って
今 ここで
私にできること…
それも
ほんの 一時でしかないのだけれど…

役場の周りの
大きな大きな運動施設より
高い高いナイター設備より
先に
何よりも一番先に
やらなければならないこと
あるはずなのに

いつまで 続くんだろう
どれだけ 続くんだろう
悔しくて たまらない
切なくて やりきれない
誰のせいにすればいい?

批判はしたくない…
争いごとを起こせば
この子たちに害がおよぶ事も
考えられる
今まで 沢山のボラ団体さんが
培ってきた
信用や信頼を
一瞬で壊してしまう

この土地の風習
飼い方なのだろうから…
でもね
でもね
考えて欲しい
見直して欲しい

小さな命を大切にできない
小さな命を守れない
共に生活ができないのなら
その子の一生を
この先の事を
このままで良いのか…?と
自分に置き換えて
考えてほしい

モノじゃないんですよ
道具じゃないんですよ

帰村解除になっても
帰ってきていないヒトがいるのは
紛れもない事実

7年の間に高齢化が進んだのは
ヒトだけじゃないってこと
一番被害にあっているのは
土と
樹と
水と
そこに住む命あるもの
そこに繋がれたこの子たち
そして
食べ物を求めて
やっと やっと たどり着いた
居着き猫と呼ばれる子たち
今も
こうして 
空を見上げているのかな…