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日本伝統文化と美しい季節を愉しみ
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茶道・作法家・室礼師の尾崎可奈枝です





明日は重陽の節供ですね。
室礼を学び、色々な行事を理解し感銘を受けた中で、特に嵐山の中腹にある虚空蔵法輪寺で行われる「十三詣り」と「菊慈童」の節会(せちえ)は、興味深い行事です。


京都の虚空蔵法輪寺は、知恵を授ける合格祈願の神社として有名なお寺です。
それは嵯峨の虚空蔵さんとして親しまれているご本尊の虚空蔵菩薩様が、知恵と福徳を授ける仏様であることが由来し、数え年十三歳に成長した男女が3月15日〜5月13日に、法輪寺に参拝し本堂にて祈祷を受けると、大人の知恵を授かるという風習があり、又十三詣りの参拝が終わり、法輪寺を後にし渡月橋を渡り切るまで、絶対に後ろを振り返ってはいけないとも言われております。
振り返ってしまうと、授かった知恵を返してしまうからだそうです。

〜緊張します‼️

本来の意味は、大人として約束を守る大切さを説いているそうです。

素晴らしいですが、ドキドキしますね^_^

今年の2月の室礼教室、上巳の節句では、京都嵐山の虚空蔵法輪寺で行われる十三詣りを、もう少し具体的にお伝えしました。




そして法輪寺では明日9月9(日)は、毎年重陽の節会が行われています。

法輪寺の「重陽の節会」では、読経のあと能の金剛流による「枕慈童」が奉納され、堂内には菊慈童の人形も祀られています。
今年重陽の節会に参加を予定しておりましたが、コロナのこともあり、見合わせることにしました。

来年は是非参加させていただきたいと存じます。





次回、中秋の名月室礼便りにて