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日本伝統文化と美しい季節を愉しみ
静謐に暮らしております

茶道・作法家・室礼師の尾崎可奈枝です

 




盂蘭盆の室礼便り








桐板蒔絵 精霊蓮

散華 (さんげ)銘々皿

鬼灯

蓮皿



散華とは、蓮の花びらを型どった紙です。




種類も色々あり、五色の物から、美しい絵が描かれている物など様々で、法会(ほうえ)の儀式に散華の紙を散らし、場を清め、仏の供養に使用されます。





夏の風物詩のひとつでもある花火、亡くなられた方を偲ぶおもい、魂鎮の祈りが込められていたり。

お盆にご先祖の霊を、迎え火・送り火ともいわれています。


 



美しく儚い線香花火を、花火の手ぬぐいと合わせ設えました。


線香花火の燃える姿は、人生を表すともいわれています。

はじめは牡丹

そして松葉

柳から菊

と、植物の名前がつけられています


なんとなく線香花火の燃える瞬間を、思い出していただけたましたね。


最初は火球が牡丹のように膨らみ


パチパチと松葉のように火花が散り


角が取れ柳のように丸み帯び


やがて細い線のように火が散り、火球だけとなる姿を、散り菊と例えられています。