🌟9/1(木)モーサテ アウトプット🌟


●8/31のNY終値は、
・NYダウ···31510.43 −280.44
・ナスダック総合···11816.20 −66.93

揃って4日続落。
クリームランド連銀の総裁がインフレは長期化する、さらに来年の利下げを否定する考えを示したことで金融引き締めが長引くとの警戒感が広がった。
《セクター別騰落率》
下落率トップは素材(−1.2%)、続いて一般消費財(−1.1%)。


・ドル/円···138.95〜96
・ユーロ/円···139.67〜71
・ユーロ/ドル···1.0052〜53
・オーストラリアドル/円···95.06〜09
・ニュージーランド/円···85.03〜06
・イギリスポンド/円···161.41〜52

・シカゴ/日経先物···27855
・大阪日/経先物(ナイト)···27850
・日経平均(前日終値)···
        28091.53 −104.05             

・米10年国債···3.194 +0.085
・米2年国債···3.499 +0.033

・NY 原油···89.55 −2.09
・NY 金···1726.2 −10.1

●8月のユーロ圏の消費者物価指数の速報値は前年比+9.1%となった。
市場予想を上回り、4ヶ月連続で過去最高となった。(市場予想:+9.0%)
エネルギー価格が38.3%上昇。
食品・アルコール・タバコは+10.6%と前月より伸びが加速した。
これを受け、ECB(ヨーロッパ中央銀行)は9月8日の理事会で大幅利上げを決定するとの見方が強まっている。

●アメリカの8月のADP民間雇用者数は前月比で13万2000人増加し、2021年2月以降で最も低い水準となった。
雇用の伸びは2ヶ月連続で鈍化した。
「経済の先行きが不透明な中、企業の採用ペースはより慎重になっている。雇用の伸びが普通になる転換点になる可能性がある」と指摘した。

●写真と動画の共有アプリ、スナップチャットを展開するSNS大手のスナップは業績の低迷を受け、約6400人の従業員のうち2割を削減すると発表した。
スナップの株価はリストラを好感し、8月31日は8.6%上昇したが、去年9月につけた最高値からは86.9%下落している。

●資金繰りが悪化している家庭用雑貨販売のベッド・バス・ビヨンドは採算性が低い約150店舗を閉鎖し、従業員の約2割を削減する経営再建策を発表した。
5億ドルの資金を新たに調達する目処が立ったと伝えた。
6−8月期見通しも発表し、既存店売上高は前月比で−26%。
債務返済などのために最大1200万株を新たに発行する可能性があるとした。
この発表を受け、株価は21.3%下落した。

●(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん)
今週金曜日に発表される8月のアメリカの雇用統計に注目。
先日30日にアメリカの労働省が発表した雇用動向調査をどうみているか?
7月の求人件数は4ヶ月ぶりに上昇。市場予想も大幅に上回った。
依然として労働市場が逼迫しており、9月のFOMCで0.75ポイントの利上げを実施するとの観測が強まっている。
中でも求人が多かったのは小売・輸送・倉庫。
7月に実施されたアマゾンの「プライムデー」や、それに対抗して小売大手が行ったセールの影響が大きいとみられる。


●(野村アセットマネジメント 石黒さん)
ユーロ圏の8月の消費者物価指数が市場予想を大きく上回って上昇した。
大幅利上げは避けられない?
9月のECB理事会では0.75ポイントの利上げの可能性が高いと思う。
ジャクソンホールでのECB専務理事の発言、先日のECB高官の発言では強い利上げを示唆しているので、0.75ポイントの確度は高まったと思う。
ECBとしては0.75の大幅利上げは初めて。
ヨーロッパのインフレはエネルギーに起因したインフレ。
利上げしてすぐに効果が出るものではない。
ただ、物価が異常なペースで高騰しているため、ECBとしては利上げをするしかない。
それによって景気は悪化し、スタグフレーションになる可能性が高まっている。
世界で見ても、ユーロ圏はリスクが高まっている。
人件費の高騰とは質が違う?
アメリカとは違い、人件費の上昇が伴っていないので非常に苦しい。


●きょうのマーケット
《為替》
(バルタリサーチ 花生さん)
ドル円予想レンジ:138.50〜139.50

ジャクソンホール会議以降、リスクオフ的な動きになっている。
市場は今週末のアメリカの雇用統計に注目しているので、引き続き神経質な展開になりそう。
ドル円はアメリカの金利上昇の影響を受け、下値が切り上がってきている。
本日のドル円も高値圏での揉み合いが続きそう。

雇用統計の中の非農業部門雇用者数が7月は大きく上昇。
安定的に30万人を割り込んでこないとFRBは安心できない。

ドル円の今後は?
一時期の円独歩安ではないが、アメリカの金利が6月のピーク時の水準まで戻ってきているので、
ドル高は継続。当面は高値圏での揉み合いが続くとみている。


《株式相場》
(野村アセットマネジメント 石黒さん)
日経平均予想レンジ:27750~28000円。
アメリカ、ヨーロッパの金融引き締めに対する警戒感が重しになる。
日経平均も25日線を割り込んできた。
上値では戻り売りが出やすい展開。
本日は28000円を割り込むと予想。

日本株は世界株と比べてリターンが劣るというイメージが強いが、実はそうではない。
世界的な金融引き締め懸念があり、今年、世界株は約20%程度下落している。
一方、TOPIXは円安が支えとなり年初来で見ると1%程度の下落。
相対的に日本株が強い。

日本株分析。
TOPIXのEPS(1株利益)は伸びており、2024年末に向けて業績拡大が続く見通し。
連続で最高益更新見込み。
業績面から見ると株価の上昇余地は大きいと見る。
またTOPIXの予想PERは過去10年の平均を下回っている。
これを見ても上値余地は大きい。
日本株は森を見るより、木を見るスタンスが有効。
成長力を有する企業に集中投資を。
TOPIX構成銘柄のうち、純利益増価額上位20社を見るとS&P500のパフォーマンスも上回っている。
アメリカ株を上回ることも十分可能だと考える。
長期視点でこういった日本株に投資をしていくことも一つの手段。