こんにちは、Kanaeです🌺
今までの動画や記事で、日本と欧米の価値観の違いについてもお話しし、大まかに世界の価値観の違いを二つに分けると、
日本やアジア、先住民は集団主義で、欧米は個人主義だという話をしました。
今日は、私が住んでいるニュージーランドの先住民マオリの世界観についてご紹介します。
その前に、ニュージーランドの歴史について少しご説明します。
ウィキペディアのイギリスの植民地について読んでみると、「19世紀にイギリスは、世界の海の覇権を握り、大英帝国を建設することとなり、世界各地を植民地化していきました。」
「イギリスは東南アジアのビルマとマレーシア、中国の香港、流刑植民地として出発したオーストラリアとニュージーランド、アフリカではナイジェリア、南アフリカ共和国、南アメリカ大陸のフォークランド諸島などを植民地とした。」
「現在でもケイマン諸島、ヴァージン諸島、バミューダ諸島などカリブ海や大西洋の島々、ジブラルタル、フォークランド諸島などを海外領土として保有している。」(Wikipedia, 2022)
ここには書いてなかったですが、フィジーやクック諸島、ニウエなどの太平洋の島々もイギリスの植民地でした。
余談ですが、今年トンガで火山の噴火と津波が起こったとき、すぐにニュージーランドの空軍と海軍が救援に行き、また、救援物資を届けにいきましたが、太平洋で何かが起こると、イギリス連邦の領海と、そこに近いところは、ニュージーランドがイギリスを代表して守っているということになっているんですね。
災害時にすぐに支援に行くことは、もちろんとてもいいことだと思いますが、同時に、政治的に見ると、このエリアはイギリスの領域、つまりイギリス女王のものだと誇示しているということです。
トンガは王国ですが、イギリスの植民地でもありました。西洋人が来て、王族も政治もめちゃくちゃにされたんですね。
日本や他の国々の歴史でも起こったことですが、もともと対立する二つの勢力の両方に武器を提供して、殺し合いをさせたんです。それも、トンガでは、西洋から持ち込まれたプロテスタントとカトリックの対立という形をとって、代理戦争をさせられたんです。
トンガは人口約10万人と言う小さい国ですが、ウィキペディアでちょっと歴史を見ただけでも、これまで世界で起こってきた革命や戦争と全く同じ構図が見えてくると思いました。
ちょっと話がそれましたが、そのように、ニュージーランドは、今でもイギリスを代表して太平洋のイギリス連邦の領海を治めているという役割もあります。
19世紀の植民地化政策に話を戻しますと、当時は世界各地にイギリスの植民地がありましたが、同じように、イギリスはニュージーランドも侵略し、先住民から土地を奪ったんですね。
そして、1840年にワイタンギ条約が結ばれました。
こちらがその条約のだいたいの内容です。
1. 全てのマオリは英国女王の臣民となりニュージーランドの主権を王権に譲る。
2. マオリの土地保有権は保障されるが、それらの土地は全てイギリス政府へのみ売却される。
3. マオリはイギリス国民としての権利を認められる。
他の植民地でも似たような約束が交わされたのだと思います。
しかし、ニュージーランドでは、このワイタンギ条約が先住民にとって不平等であったことが今でも問題になっていて、今も土地の権利や水源の権利について裁判が続いています。
この条約が交わされたとき、英語版とマオリ語版で書いてあることが違ったんですね。公には、翻訳の仕方を間違えたということになっていますが、今では、ほとんどの人が、マオリをわざとだまして不利な条件を押し付けたと理解しています。
ニュージーランドのいいところは、そのことを今、ちゃんと大学で教えるんですね。
私も、マオリのことについて大学で学ぶまでは、植民地化政策のこともそんなに真剣に考えたこともなかったんです。
ずっと、周りにマオリの人があまりいない地区に住んでいるので、マオリの知り合いも大学に行くまでは全然いなかったんですが、大学のクラスでマオリの友達がたくさんできて、また、何人かのマオリの先生にも色々教わり、今、主流になっている、西洋の文化とは違う、先住民の価値観を学ぶことができたことで、改めて、私も日本人として、日本の昔ながらの自然崇拝の価値観を見直すことにもつながりました。
今日は、主にニュージーランドの歴史についてお話しました。
明日は、さらに詳しく先住民についてお話しますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました💕
これからも、価値観について皆さんと考えていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
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参考記事
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B8%E3%83%BC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%AC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AE%E6%9D%A1%E7%B4%84
https://en.wikipedia.org/wiki/Water_pollution_in_New_Zealand