占星術には、リターン(回帰)を見る技法があります。



リターンとは、ネイタルの天体がトランシットでホロスコープを一周して、またネイタルの位置に戻ってくることをいいます。



例えば、ネイタルの太陽の位置に、トランシットの太陽が重なったらソーラーリターン。これは1年に1回ある誕生日のことです。(正確にはちょっとずれますが)



木星が一周したらジュピターリターンで、土星だとサターンリターン。木星は12年で一周し、土星は29年で元の場所に戻ってきます。木星の場合、干支の年男年女とだいたい同じ周期です。



リターンにより、それぞれの周期で積み上げてきた天体のパターンの書き換えが行われます。



上記とは違いますが、アセンダントを天体回帰の出発点として見る方法もあるので、今回はそちらのやり方で土星を見ていきたいと思います。



土星は、義務とか規範とか枠組みなどを表し、社会に通用するかどうかを厳しく見張る定期メンテナンスの役割もあります。



私のネイタルでは、2014年1月にアセンダントと土星が合になりました。アセンダントを出発点とすることで、土星が各ハウスの定期メンテナンスをしていくという見方ができます。



アセンダントは、魂がこの世に生まれでるホロスコープ上での場所で、アセンダントから始まる1ハウスは自分自身を表します。まだ生まれたばかりの右も左もわからない赤ちゃんのような、魂と身体がまだしっくりと合致していない状態からのスタートです。



また一方土星は、無駄なものは省くなど必要なものを見極めて、安定して持続可能なシステムを持つよう管理する天体です。規則正しい毎日を送るとか、きちんとした身なりをするとか、お金は計画的に使うとか、将来設計をするなど、要するに社会からはみ出さないよう、そして社会の一員として機能するように見張っています。



よってアセンダントを土星回帰のスタートと考えると、自分自身を1から鍛え直していくいい機会になります。生まれたばかりの赤ちゃんを育てるように、自分自身を躾ていくとイメージしてもいいかもしれません。



そして29年かけてまたアセンダントに戻ってきた時には、違う自分が出来上がっているかもしれません。。



すごい長い時間ですが、どんな自分になっているか想像するのもいいですね。
















今日も皆様が光とともにありますように(^^)
ありがとうございました。