#8 告白
貴方の声を私はまだ覚えている
淡くて柔らかい声
また聞きたい、は行き過ぎた夢
年越しを一緒に過ごした夜を
私はずっと忘れない
時々、記憶の箱から取り出して
大事に眺めて思い出し続けている
恋をした
本当に好きだったの
貴方からもらった好き
返しても信じてもらえず
行き場を失って揺れていた
濡れた髪とピアスの位置は知っていても
インクに隠れて貴方の姿は見えない
貴方と育てた紫の騎士は
今も私の手元で守り続けている
隣同士で笑い合って
その腕が回ってきたらどんなに良いか...
いけない恋だとわかっていたから
すべてを谷底に落とし
無言で立ち去った
そして独り
私は傷つき慣れているから
このくらいが丁度良い
あの時蓋をしたものが
胸の奥から溢れて
会いたい、寂しい、そばにいて、
もっと一緒にいたかったと
今になって流れ出る
ここに書き留めることを
どうか許して
今もずっと幸せを願う
その声でどこかの誰かと笑っていてほしい
どうか貴方が傷ついていませんように