#6 苦い回想

 

もしも、と何度も回想しても

いつか手放すことになっていた

 

別れを告げず断絶しても

苦い味を残して

消えることはない

 

あの時の私には見えなかった

何が歪ませるのか

 

今になってやっと気付いた

私が望んでいたのは変化と自立

 

あなたにとっては居心地が良くても

私にとっては沼から抜けられないようで苦しい

 

同じ場所に留まらず次へ

一緒に行くことができたら良かったけど

 

私の気付きが遅かった以上

もう一度、が来ることはない

 

苦い回想