大学2年生の秋頃
その日俺は高円寺に居た。
高3の時ロックフェスで知り合ったお兄さんと会う為だ。
お兄さんと俺はAlexandrosのライブの時にモッシュの中心で知り合った。
以後このお兄さんはラブシャ兄と呼ぶ事にしよう。
20分くらい遅刻したが
ママチャリで蛇行しながら現れたラブシャ兄は
「後ろ乗りなよ」と特に責める事なく俺を乗せ
2年前のロックフェスで俺が目立っていたって話を始めた、照れるが悪い気はしない。
秋の高円寺を自転車で走るのは悪くない。

話を飛ばそう


ラブシャ兄の家でワンピースをを読んでいると
ラブシャ兄の彼氏と高円寺の不二子と名乗る
27歳くらいの女が家に来た。
その時初めてラブシャ兄がゲイだと知った。
クロコダイルと我愛羅が戦ったらどっちが勝つかな、そう、その時読んでいたのはアラバスタ編だった、俺は我愛羅が好きだから我愛羅に勝って欲しい。
話を戻そう、
俺は酒が飲めないんだけどラブシャ兄は俺と飲みたかったみたいで
俺に勧めながら結構1人で飲んでた。
ラブシャ兄の彼氏は俺と同い年くらいで
身長が180位はあって柔和でハイトーンの髪
清潔感があって格好良かった、
高円寺の不二子はGUCCIのNo.2を付けていて
自立した駄目女って感じ、
必要以上に俺を子供扱いしたがる節があって
大学2年生の俺はちょっと張り合ってた。
青春だ、悪くない。
自己紹介が一通り終わる頃には
ラブシャ兄は泥酔してて
家にある小さいテレビで三人でスマブラを始めた
俺は遠くからピカチュウのBを連打するタイプだの嫌な男だった、今はリトルマックで必殺走り殴りを炸裂させ町田の先輩の家で豪腕を奮っている。
話を戻そう、
ラブシャ兄は酒が飲めない俺の為にルジェのカシスリキュールを買ってくれていた、
ラブシャ兄彼氏と不二子は切っ掛けなくソーダで割って飲み続けていた、大学の飲み会だったらヒーローになってるだろう飲みっぷりだ、酒飲める奴が偉いって風潮は嫌いだけど。
で、その頃俺はピカチュウに飽きてドンキーコングを使っていた。
で、その頃ラブシャ兄の彼氏がカシスで潰れた。
3回目のドンキーコングにも飽きて次はサムスを使おうと思っていたら不二子が俺の事を子供扱いしだした、
大学二年生が大人なのか子供なのかは分からないが、その時の俺はサムスの遠距離攻撃と近距離攻撃のバランスの取れた攻撃で不二子を蹂躙したかった。
不二子が言うには
「私を襲うなら今」らしかった
分かりやすくて助かります、
でも一旦二人で試合しませんか?、
俺は不二子のネスに一回も勝てて居ないんです。
2人がちょっとした駆け引きをしていた、
その刹那
ラブシャ兄の彼氏が立ち上がりトイレに向かいゲロを吐き始めました。
ほぼ液体のゲロでしたね、ええ、
その時の僕の聴覚は何故か冴えていました。
だから覚えてるんです、
不二子が銀杏BOYZを流し始めた事を、
銀河鉄道の夜の歌詞の中に
「声 高円寺に消えやがて汽笛は響き」って
歌詞があったけどその夜高円寺で響いてたのは
カシス味のゲロの音だった事を。
そして前戯にしては少し強い力で
耳を噛まれた事を。

高円寺はどうしようもなく最高な街で、
クロコダイルと我愛羅が戦う事はなくて、
酒は人を駄目にする薬物で、
高円寺の不二子は抱いたら普通の女でした。