結婚して、ダンナさんの住んでた部屋に引っ越すことになったときのことです。

 

当時ダンナさんは、そのアパートを拠点にあちこち動く仕事をしていて、私の引っ越し前後も他県に赴任してました。

 

で、とりあえず、私の荷物を運びこむスペースは作っておいてねとお願いしていたんです。

 

ダ:受け入れ準備は完了です!

 

とのことで、何の心配もなく引越し当日を迎え

アパートについて玄関開けてみたら…

 

準備したって何を?どこが⁈

というありさまでした。

入ってすぐのダイニングに自転車が2台あるのナニ(゜-゜)

 

 

トラックが来る前に、急いでできうる限りのスペースを作る。

とりあえず運び込んでもらうことはできたけど、これからどうしよう…

今日寝れるのか?私は…

 

そんな二人暮らし始まりの初日でした。

 

 

 

その後、配置を考えたりなんだりして

あちこち見始めたときにわかったことがあります。

 

ダンナさんが準備してくれていたことは

・脱衣所(しきる扉がない)にカーテンをつけることや

・料理の鍋類を一式そろえること

・そして寝室で寝ながらでもテレビが見やすいように設置すること etc.

だったようなのです。

 

脱衣所のしきりは助かるけど

鍋類はひとり暮らしだったからひと通り持ってるし

寝室のテレビとかなくていい。

ってかそもそも寝室と呼べる状態の部屋じゃなかった

 

それよりなにより

まずスペースだよ!

と思ったけれど。

 

私を思ってしてくれたことが

私がしてほしかったこととは違っただけ。

 

 

 

私の都合で決めた引越し日。

そこに間に合うように

仕事の合間をぬってアパートに戻り

ダンナさんなりに思う準備をしてくれていたのだ。

 

私からすると

それはいいから!っていうことばかり。

 

荷物を整理するのはほんとにほんとに大変だったけど、

そこじゃないんだけどなー…

に垣間見える気持ちに心があたたかくなった。

 

(良くも悪くも)これが二人で暮らすってことかーとも。

 

 

 

“良かれと思って”がすれ違うのは

誰でもどこでもありえることで

 

自分の常識は相手の非常識。

自分の思いやりは相手のおせっかい。

そんなこんなもいっぱいある。

 

伝わらないことに悲しくなったり

イラついたりガッカリしたり

することはあっても

 

そもそもお互い違うんだという前提で

行動の奥にある気持ちを感じることができたら

 

相手を大切に思う自分の気持ちを大切にできたら

 

ちげーよ! も ありがとう も 大切にできたら

 

何を大切にしたいのかを思い出せたら

 

わたしたちはきっと歩み寄って生きていける。

 

 

ちょうど6月の頃でしたね~

 

荷物を収めるために欲しかったスペースは

 

心の中に持ちたかったスペースだったのかもしれないです。