とりあえず満足いく形で車を選び、値引きをしてもらい、希望の車を手に入れることができた。やっぱりこうしておけばよかった、ああしておけばよかった…ということを言い出したらきりがないが、やはり反省点や失敗の記録はしておいた方がいいだろう。

 

車種選定からディーラーでの値引き交渉までは良くできたと思う。今から考えてもシビックにして良かったと思うし、カナダの慣習に馴染みがなく英語も不自由という条件の中で、よくディーラーに値引きをさせたものだ。

 

だが、ディーラーは車の販売のプロフェッショナル。大きな値引きをもらってセールスマンに「これじゃもう利益を出せませんよ~」と泣き言を言わせても、どうにかして儲けを出す仕組みを作っているもの。

 

前回の記事の「4.引き取り&手続き」で"値段の交渉が終わると既に何かを達成した気になるが、ここで終わりではない"と書いたが、これは自分の失敗を振り返りながら書いたこと。

 

車を引き取った日、ファイナンス担当者からメーカーの延長保証とセールスマンから$150くらいの"オールウェザーマット"を勧められたのだが、新車を目にして気持ちが高ぶってしまい両方とも買ってしまった

ワランティを7年に延長すると追加で$1600。苦労して値引いてもらった分がパーになる金額だ。私の場合は考えた末解約しないことにしたが(2か月以内であれば解約できる)、本当に必要ない人もいるだろう。またこの売り方が賢く、当日までそういうオプションがあることを教えられず(=その場で決めさせる)、またトータルでいくらではなく「月々たったこれだけ!」という言い方をしてくるのだ。車のディーラーシップでは、セールスマンだけがセールスマンではない。

マットも車内を綺麗に保つのには有効だが、何も高い純正品で無くてもカナディアンタイヤやウォルマートで安く手に入るではないか。

 

新車を目の前にすると誰でも気持ちが高ぶるもの。大切にしたいから延長保証や保険を付けたくなる…カワイイ新車にはメーカー純正のマットを置いてあげたくなる…それが人情というものだ。それを利用して、考える時間を与えずに余計な(とは限らないが)ものやサービスを売ってくるのが彼らのビジネス。やはり消費者よりはるかに賢く上手なのだ。だからこそ、調べられることは可能な限り調べ、準備できることは可能な限り準備して、少しでも余計な出費は避けなければならない。

 

いかに車のディーラーという場所が魔境であるか、このビデオを見れば分かる↓

(フィットの不人気グレードの在庫が無いからダメ、というのはちょっとひどいと思うが)

https://www.youtube.com/watch?v=RFIuO8mn55o

 

このブログの内容が、次回買い替える時の参考になりますように…

 

 

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車を買うステップには1.車種選定、2.値引き交渉に備えた下調べ、3.ディーラーとの値引き交渉、そして4.引き取り&手続きがある。それぞれのステップについてはすでに個別に記事を書いてきたが、全て終わってから気づいた失敗や反省点を踏まえて、改めて整理しておきたいと思う。

 

1.車種選定

一応留意しておいた方が良い点をまとめた。もっとも、少なくとも数年間は愛車となる車。絶対に譲れない機能や装備といった条件を満たしている候補の中から、デザインやブランドなどで好きなものを選べば良いと思う。私の場合はマニュアルトランスミッションのセダンでエアコン付きという条件で、デザインが気に入ったホンダ・シビックを選んだ。

 

・いくらデザインが好きと言ってもリコールが多発しているモデルは避けるべき。

・現在は以前ほど日本車とその他で信頼性に差は無いと言われている。でもほとんどの人は日本車の方が品質が良いと認識している。

・トヨタ・ホンダはメーカー値引きが少ないが、リセールバリューが高い。

・各メーカーとも5~6年程度でフルモデルチェンジをする。モデルチェンジ間近の車種は品質が安定(問題点はすでに過去数年の間に改修されている)しており、また値段交渉もしやすい。ただ買って数か月後に新デザインや装備の充実した新モデルが出回ることになり、数か月の製造時期の差で新モデルとの間にリセールバリューに大きな差が出る可能性も。

・逆にモデルチェンジ直後の車種は最新のデザイン・装備を持っているが品質は未知。リコールが多発して何度もディーラーへ持ち込むはめに…という可能性も無くはない。また値段交渉もやりにくいと思われる。

 

2.値引き交渉に備えた下調べ

安く買うためには一番重要なステップ。事前調査無くして百戦錬磨のセールスマンと交渉などできない。

 

・メーカーがリベートやローンの金利キャンペーンなどをやっている時があるので、こまめにメーカーウェブサイトをチェックする。MSRPが同じでもリベートや金利はメーカーによってかなり違うので注意。メーカーのリベートはメーカーからのプレゼント。ディーラーにはこれに加えて値引きをさせるようにする。

・ディーラーが在庫整理やノルマ達成に焦っている年末や月末に買う。

  (ただし年末に安くなりやすいのは新車でも前年モデルで、また色や細かい仕様など選びにくい)

 

上記を踏まえた上で、

 

①住んでいる州でのMSRP(メーカー希望小売価格)を調べる

②インターネットでおおよそのInvoice Price (ディーラーがメーカーから仕入れている金額)を調べる。例えばMSRPが$20,000で Invoice Price が$18,000だったら、MSRPで売れた場合$2,000がディーラーの粗利となる。

③これに加えて車が売れるとHold Backという Invoice Price の2 - 2.5%の補助金がメーカーからディーラーへ支払われる。上の例だと、$360の Hold Back をディーラーがメーカーから受け取ることになるので、ディーラーの利益は合計$2,360 ということになる。

④ディーラーにとって売りたいタイミング(年末や月末)であれば、Invoice Price に加えて 3- 4%の利益が出れば売っても良いと考えるディーラーが多い(らしい)。

 

これらを計算して値引きの目標額を設定する。トレード・イン(下取り)させる車がある場合、ディーラーに買い叩かれないよう、どれくらいの価値があるのか調べておくことも重要。

 

3.ディーラーとの値引き交渉

いよいよ実際に値引き交渉。私のように、交渉事や"NO"と言われるのに慣れていない人にとっては辛いステップだ。特に英語だとなおさら。なお Freight Cahrge とPDI、 Federal Air Conditioner fee、それから Tire Dutyは値切れない。これらは州によって変わるので、自分の州ではどうなのか調べておく。

 

①ディーラーへ行ったら受付で「車を買いに来たのでセールスマンと話したい。押しの強い人は勘弁」と伝える。セールスマンと実際に話してみて押しが強かったり合わないようだったら「別のセールスマンと話したい」とはっきり伝える。交渉次第で$1,000以上の差が出る。その場のちょっとした気まずさを気にしている場合ではない。

②当たり前のことだが、交渉の前にテストドライブや車の装備のチェックなどを済ませておく。車が気に入り本気で買っても良いと思ったら交渉。

③後で余計な費用を追加されないよう、交渉前に On The Road Price (最終価格) を知りたいとはっきり伝える。この時点ではセールスマンがどんな人間なのかは全く分からない。チャンスがあればさりげなく変な追加費用を見積もりに入れてくるかもしれないので、最後まで気を抜かないこと

セールスマンが価格についての最終決定権を持っているのか確認する。もしNOと言われたら権限を持っているセールスマネージャーを呼んでもらって直接交渉する。セールスマンに値引いてもらった後で「じゃあ一応、マネージャーに最終確認してもらいまーす」→「すみません、うちの頑固なマネージャーがウンと言わないんですぅ」というのはよくある展開。時間を引き延ばして客に”もうこの金額でいいや”と思わせるのと、あたかもセールスマンが客の味方であるように見せかけるための茶番。決して彼らを信用しないこと

⑤ほとんどのディーラーはDoccumentation Fee や Preparation Fee などと言う名目でMSRPに追加した費用を見積りに入れてくるので、見積りでそれらの項目を発見次第"払いませんので消してください"とはっきり言う。ここまではあまり問題なく行けるはず。もしこの時点で絶対に消さないと言われた場合は"Thank you so much" と言って別のディーラーへ行く。おそらく数日後に「勉強させてください」と電話なりメールが来ると思うが。

⑥ここからが勝負。事前に調査した目標値引き金額を踏まえて、この金額であれば買うと伝える。セールスマンがウダウダと言ってくるだろうが、事前調査でディーラーがどれくらいの利益を出すのか具体的な数字を知っていると伝える。さらにウダウダ言ってきた場合、"Thank you so much" と言って別のディーラーへ行くか、じゃあいくらなら値引きできるのか聞くか、あとは展開次第。30分経っても進展が無ければ"Thank you so much"。都市部であればホンダやトヨタのディーラーは何軒もある。どこで何を買うのか決めるのはこちらだ。ディーラーに主導権を握らせる必要は全くない。

⑦交渉が煮詰まって来たら、”あといくら値引いてくれたら今日決める”と伝える。納得できる金額であれば仮契約して交渉は終わり。

 

4.引き取り&手続き

値段の交渉が終わると既に何かを達成した気になるが、ここで終わりではない。車を引き取る際、車の内外に傷や汚れが無いか、走行距離が行き過ぎていないか(私の場合は30kmだった)チェックする。気になることがあればセールスマンに質問。

 

以上、ここに書いたのは、いわゆる大衆車をなるべく安く買うために庶民がどうすれば良いかということ。高級車を買いたい人やお金に余裕のある人が読んでもあまり意味が無いと思う。またディーラーの言い値で買っても良いという人もいるだろうし、それはそれで一つの考え方。私もできることならそんな買い方をしてみたい…。

 

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新車を引き取ってしばらく経ったので、実際に乗ってみた感想を書きたいと思う。

 

《燃費》

まず燃費だが、ホンダのウェブサイトに載っているスペックでは町乗り8.5L/高速6.0L/総合7.4Lということになっている。この数字は100km走行するために必要なガソリンの量で、日本での1Lあたり何キロ走れるかという表記とは逆に距離が基準になっている。

ちなみにアメリカだと日本と同じくガソリンの量が基準だが、「マイル(走行距離)/1ガロン(ガソリン量)」という表記なので、私たち日本人にはさらに分かりづらくなっている。

 

実際の燃費だが、最初は総合で8.8Lからスタート。が、走るごとに燃費は良くなり、一昨日までに通算8.0L、昨日我が家(BC州バンクーバー)からシアトルまで往復してきた後には通算7.6Lまで下がった。最近では通勤時にトリップ毎(エンジンをかけてから切るまで)の燃費を見ると、市街地も走るのに6L程度。5L台になることもある。国境からシアトル市街まで(ほぼ高速道路のみ走行)の燃費は何と5.1Lと、これもスペック上の6.0より良い。通算の燃費がこれからどれだけ良くなるかわからないが、概してスペック上の数値よりもはるかに良いと思う。

 

《性能》

次に性能について。今回購入した車は下位トリムで、2.0L・158馬力のスタンダードエンジン。だがエアコンをオンにした状態でもシアトル市街の上り坂で問題なく加速し、高速道路での合流や追い越しにも力不足を感じたことは全くなかった。EX-T以上のトリムに装備されている174馬力エンジンは不必要なのでは?と思った。実際に、シビックと同サイズモデルでこのような高出力エンジンを用意しているメーカーは少ない。真夏に大人が5人乗って山道を登る…といった状況になったら分からないが、普通に通勤や旅行に使う分にはこの程度のパワーで十分だ。

 

シフターは前の車と比べるとカッカッ(実際に音がするわけではない)と入って気持ちが良い。注意しなければならなかったのは、前の車の5速に対してこの車は6速。ギア操作が増えることになった。ただ慣れれば使いやすく、例えば前は「3速ではエンジンを回しすぎ、4速では加速が足りない」だった坂道で、ちょうど中間のギアができて快適に運転できる。

 

ブレーキは後輪がドラムブレーキだった前の車より効きが良い気がする。ブレーキホールドボタンを押すと信号待ちなどで停車するごとにペダルから足を放してもブレーキをオンのままにしてくれる。またヒルスタートアシスト機能があり、坂道発進で下がることも無い。昔のMTと比べると運転の負担は少ない。

一つ不満なのが、パーキングブレーキがハンドレバー式ではなく小さなスイッチで操作する電子ブレーキになったこと。たしかに物を置けるスペースが増えるが、ついかけるのを忘れてしまいそうになる。これも慣れの問題なのかもしれないが。ところで電子式のパーキングブレーキ、バッテリーが上がって「押し掛け」したい場合は解除できるのだろうか??

 

ライトはデイタイムランニング用のスモールライトがLEDだが、ヘッドライトは従来と同じハロゲンライト。でもヘッドライトを使うのが夜間に限られるので、電球の消耗はだいぶ減る、はず。

 

《内装など》

スクリーンは7インチのタッチ式で、最近の車は大衆車でもこんなものが付いているのか、と感動してしまった(庶民なので)。これも最近の車では当たり前になっているようだが、アップルやアンドロイドの運転用アプリをスクリーンに映し出すことができる。ただ、ケーブルでスマートフォンとスクリーンを繋ぎっぱなしにしないと使えず、スマホを強制的に充電しながら使うことになるので熱に注意。もしかしたら充電しないで使える方法があるのかも?

 

《その他》

最初に座った時に感じたのは、座る位置が低いこと。普通の乗用車と比べても特に低い。これも今は慣れてしまったが。

 

以上、しばらく乗った後のカナダ版シビック・LX・マニュアルトランスミッション車に関する個人の感想。USバージョンや他のトリムは仕様が違っていると思われるので注意。

 

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やっとディーラーから電話があり、車が到着したので引き取りと手続きの予約をしてほしいとのこと。

信じられない話だが、あるホンダディーラーで「希望と違う仕様を強引に買わされた」という話を聞いていたので、まずは一安心だ。

もちろん、ここは日本ではなくカナダ。実物を見るまで本当に安心はできないのだが。

 

最速でと言ったところ翌日でもOKとのことだったので、それで予約。

 

翌日…

 

「おはようございます」

 

価格交渉で激しい応酬(!?)をしたセールスマンも今日はニコニコ顔だ。

 

「早速車を見てみましょうか」

 

ベテランのセールスマン、"手続きから先に"なんて野暮なことは言わない。

みんな自分の新車を見るのを楽しみにしているのだ。

 

ディーラーの裏に止まっていたのは、まさしく欲しかったシビック・LX、マニュアルトランスミッション。カラーももちろん希望通り。

やっと本当に安心できる時がきた。ちなみにガソリンも満タンにしてくれていた。

 

セールスマンから各装備の使い方や注意事項の説明を受ける。セールスマンから、オールウェザーマットを勧められる。どこかで聞いたような…そうだ、最初に行ったディーラーで勝手に見積もりに入れられていたやつだ。$150くらいだったが、新車を汚したくないという心理で買ってしまった

 

それが終わったら保険やローンの手続き。そこでファイナンス担当者からHonda Plusという延長保証(+ロードサイド・アシスト付き)のオファーがあった。

 

「月々たった$25の追加費用で、メーカーワランティを3年から7年に延長できるんです!」

「カナダ国内はもちろん、アメリカ国内でも故障したら追加費用無しでいつでも対応します!」

 

次は7年後に買い替える予定。それまで修理費の心配なく過ごせるのなら安いものか、とその場で決断してつけてもらった。

 

これで手続きは終わり。やっと新車を運転して帰れる。疲れた。

 

引き取り時は走行距離30kmだった。

 

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前回記事の続き。

 

⑥Plymouth Voyager - プリムス・ボイジャー(88年式)

84-86 Plymouth Voyager

プリムス(プリマス)はクライスラーの一部門で、GMのシボレーにあたる大衆車ブランド。2001年に廃止されたらしい。ミニバンの先駆けとなったダッジ・キャラバンの兄弟車。現在のクライスラーはあまり評価の高い自動車メーカーとは言われないが、常に新しい何か、面白い車を作ろうと試みてきた。その出来上がった車の信頼性は別にして…

妻が入手した個体はハンドルを120度くらい左に回した状態で直進していたというツワモノ。

 

⑦Pontiac Grand Am - ポンティアック・グランダム(95年式)

Pontiac Grand Am - 1993

若者向けスポーティーカーブランドとして、長年北米で親しまれたポンティアック。GM破綻の影響で2010年に整理されてしまった。'95グランダムはこの中では比較的新しい車。3.3リッターにV6エンジンと、コンパクトファミリーカーとは言えアメ車らしくパワーは十分。

だが突然原因不明の非力病にかかり、メカニックに見せても直らずさじを投げられてしまったという。そういう意味不明のエンジン不調も当時のアメ車らしい。

 

⑧Ford Ranger - フォード・レンジャー(88年式)

1st-Ford-Ranger

初めてのピックアップトラック。現在フルサイズのフォード・Fシリーズは北米の全自動車セールス一位と大いに売れているが、この小さいレンジャーは生産中止になってしまった。フォードだけでなく、どのメーカーも、トヨタのタコマですら80年代のハイラックスほど北米では売れていないらしい。

トラック自体は良かったが、ある時急にエンジンが掛からなくなった。金槌でバッテリーのコネクション部分をトントンと叩くとうまく掛かった。エンジンを始動する度、毎回トンカチでトントン

 

80年代、燃費、信頼性、価格で上を行く日本車に対抗するべく開発されたこれらのコンパクト車。GMのJカー、フォードのエスコート、クライスラーのKカーとも販売は好調で、いずれも80年代には販売数ランキングの上位に位置していた。1990年代後半~2000年代前半は、これら80年代製の経年アメリカ車が中古車市場で大量に流通していた時代。そこで同時代製の日本車よりかなり安値で取引されていたという事実が、少なくとも信頼性ではついに日本車に並ぶことができなかったことを証明している。

 

おまけChevrolet Cobalt - シボレー・コバルト(2005年式)

Chevrolet Cobalt LTZ sedan

レンジャーの後に乗った2005年式コバルト。実は「フォード・ピント」と並んでアメリカ自動車産業史に名前が残ってしまうような欠陥車であった。パワステが急に効かなくなり、エンジンは走行中にいきなり止まり、走行中でもドアロックが勝手にかかったり解除されたり、ギアを変えようとするとトランスミッションが壊れたり等々。だが最大の問題となったのはイグニッションスイッチで、キーが外れなくなるだけでなく、重いキーホルダーを付けるとエアバッグが作動しなくなり、実際にそれが原因で少なくとも13名が亡くなったという。さらに最悪なのは、GMがこの問題に2001年の時点で気付いておきながら2014年まで対策を行わなかったということ。2005年式のこの車は、GMが命に係わる欠陥があると知っていた部品を使われていたということになる。この問題は日本でも大きく報道された。詳細はウィキペディアのゼネラルモーターズ大規模リコール (2014年)で読むことができる。一歩間違えば妻もひどい目に合う可能性があった。恐ろしい。

 

前回の記事でGMのJカーについて書いた。大ヒットしたものの日本車を駆逐するには至らなかったと。最近、フォードが北米での乗用車販売からほぼ撤退するというニュースを読んだ。あの時もう少し品質の良いコンパクトカーを作って日本車を完全に追い出していれば、あるいは今頃北米の自動車市場の状況は違っていたのかもしれない。

 

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アメ車と言っても大排気量のいわゆる「アメ車」ではない。80年代以降アメリカ「ビッグスリー」が日本車に対抗するために開発してきたサブコンパクト~ミッドサイズ車の話。

 

私よりカナダ歴の長い妻は、留学生としてカナダに来た当初からいろいろなアメリカブランドの車に乗ってきたという。なぜアメリカ車だったのかと言うと、「安かったから」。当時すでに品質の点で日本車の優位は確立されており、特に信頼性・耐久性が重要になる中古車市場では日本車は高値で取引されていたのだろう。同じサイズの同じくらいの年式の車を買う場合、例えばアメリカ車であれば$500で買えたものが、同サイズ・同年式の日本車だと$1,500くらいで売られていたそうだ。

 

当時すでに10年~15年落ちだったので必ずしも車自体やメーカーの問題ではないと思うが、当時のアメリカ車のイメージにピッタリなエピソードつき。なお、画像は全てウィキペディアより引用させてもらった同型車。

 

①Chevrolet Sprint - シボレー・スプリント(85年式)

1986 Chevrolet Sprint Plus 5-dr

北米大衆車の定番中の定番、シボレー。当時GM傘下であったスズキのカルタスという車のシボレー版。たしかにスズキの軽自動車を一回り大きくしたようなデザインだ。

$500で購入。初めてのアメリカ車、それも12年落ちだったが良い車だったという。購入直後にタイミングベルトが切れたこと以外は。それでもさすがに古い車だったからか、1年ほどするといろいろと問題が起こるようになり売却。なぜか購入時より高い$1,200で売れたという。

 

Mercury Topaz - マーキュリー・トパーズ(86年式)

1st-Mercury-Topaz-Sedan

今は廃止された、フォードの中級ブランド・マーキュリー。トパーズはフォード・テンポのマーキュリーバージョン。

乗っていた期間が短くほとんど記憶にないらしい。

 

③Ford Escort - フォード・エスコート(88年式)

88-90 Ford Escort LX 5-door

シボレーと並ぶ定番、フォード。エスコートは悪名高いフォード・ピントの後継として1981年から生産されたコンパクトカー。ウィキペディアによると「1980年代を通して単一モデルとしては最も売れた米国車の一つ」。現在のフォーカスの先代モデルに当たる。

どこかに穴が空いていたらしく、雨が降ると後ろの座席が床上浸水したので手放すことに。買い手には浸水の事を説明したうえで買ってもらったそうだが、当時はそんな車でも売れるマーケットがあったということ。今は知らない。

 

④Dodge Aries - ダッジ・アリエス(88年式)

85-89 Dodge Aries sedan

クライスラーの名門ブランド・ダッジ。「Kカー」というプラットフォームを使ったコンパクトカーで、兄弟車のプリムス・リライアントと合わせて1981年の登場から毎年コンスタントに20万台~30万台が販売され、当時破たん状態にあったクライスラー復活に大きく貢献したという。

こちらも乗っていた期間が短くあまり記憶がないとのこと。妻が「エリース、エリース」というので最初検索しても見つからなかった。

 

⑤Pontiac Sunbird - ポンティアック・サンバード(89年式)

89-94 Pontiac Sunbird sedan

日本車対策としてGMが1981年に導入した「Jカー」。シボレー・キャバリエ、ポンティアック・J2000(後にサンバード)、オールズモビル・フィレンザ、ビュイック・スカイホークの4ブランドに加え、なんとキャデラック・シマロンとしても売られていた。いくら何でも、コロナタクシーみたいな車体でキャデラックは無理があったと思うが。日本車への対抗上、当時のGMとしては異例なほど品質にはこだわったという。部品サプライヤーにも「ちょっとでも品質の低い部品は容赦なく返品するので」と通達されたという話も。その甲斐あってか、日本車を締め出すには至らなかったものの、1984年にはキャバリエだけでアメリカでは46万台も売れるなど大ヒット。大量に出回ったせいか、妻は今でも「サンバードだけで年に3回くらいは見かける」らしい。

妻のサンバードはいつも通り家のガレージの前(少し傾斜している)に停めておいたところ、ある朝起きたら傾斜を転がって家の前の道路を塞いでいたという恐怖のエピソード付き。ハンドブレーキを引き、ギアはRに入っていたのに一体何が起こったのか。もしたまたま歩行者がいたらどうなっていたのだろう?

 

つづく

 

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他のディーラーの在庫を調べて電話してくれることになっているのに、いっこうに連絡が来ない。

同じホンダディーラー同士で連絡するのにこんなに時間がかかるものなのだろうか?

そもそも、今の時代オンラインで調べられるようになっているのだと思うのだが。

 

ディーラーから着信が2度ほど入っていたので電話してみたら「運転免許番号を聞き忘れてしまいました」という事務の女性だった。

というのは前回の記事に書いた通り。

 

車が見つかったというセールスマンからの連絡が無いまま1週間たった。

しびれをきらしてこちらから電話したところ、

 

「近所の他ディーラーにはありませんでした。メーカーから出荷されて貨物列車で輸送中ですよ」

 

たしかに在庫品よりメーカーで出来立てホヤホヤの方が嬉しい!

だがどうして連絡してくれなかったのか聞くと、

 

「折り返してくれなかったから」

 

なるほど、2度の着信のうち1回はセールスマンからだったのだ。

それにしても留守電くらい残してくれておいてもいいのに…日本のディーラーでもこんな感じなのかな?

 

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仮契約をしたディーラーから2度着信アリ。思い折り返してみると、「免許証番号を聞き忘れた」とのこと。

欲しい仕様のシビックが見つかった、という連絡かと思ったのに残念。

 

普段だったら1週間や十日なんてすぐに過ぎるのに、こういう時はなかなか時間が経たないものだ。

その間に、最初に行ったディーラーのオヤジからメールが届く。

 

"先日は来てくれてありがとう。また会える日を楽しみにしています"

 

残念ながら、おそらくその日は来ない。あと私の名前のスペリングが間違っている。当日も間違えられて、指摘したのにもかかわらず…まあ、もうどうでも良いのだけど。

 

さて何と返信したものかと考えていると、次の日にはゼネラルセールスマネージャーという人からメール。

 

"購入するのに何か障壁があるのなら教えてくれませんか?私にできることがあればお手伝いしますので"

 

うさん臭い茶番を見せられて信用できなくなったと言いたかったところだが、もはやそんなことを言う必要もない。

 

"ありがとう。でもちょうど昨日他のディーラーで買ったところです。車を見せてくれてありがとう、とオヤジに伝えておいてください"

 

こう返信すると、さらに翌日セールスマネージャー(この前話した茶番俳優ではない)からメールが。

 

"もうお車は引き取り済みですか?もしそうでないなら、まだ遅くはありません!通常$999のうんたらかんたらメンテナンスパッケージをタダでお付けしたらいかがでしょう?"

 

もう他ディーラーで取引がまとまったと言っているのに。いくら別資本とは言え、同じホンダディーラー同士でビジネスを掠め取ろうというのか。自分としては"そこまでやるか?"という話。逆に言うと、ここで気が変わるお客さんもいるということなのだろう。車のディーラーシップとはこういうところなのだろうか。

 

"もう値段交渉の時間は終わりました。あのディーラーが誠実である限り、私も彼らに対して誠実でないといけません。もし今後何かあったらその時はよろしくお願いします"

 

と返信。さすがにもう何も言ってこなくなった。いくら安くても、今後もあそこから買うことはできない。

 

あーあ、もう一つのディーラーから連絡がこないかなあ。

 

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ディーラーでセールスマンから説教されるというまさかの展開。だがここで負ける訳にはいかない。

 

自分:「金が無いとは言っていない。不必要な金を払いたくないだけだ。あなたはこの$100のジャケットに$200出せるか?」
セールス:「これ以上ディスカウントはできませんよ」

自分:「じゃあ何をしてくれるんですか?」

セールス:「何もあげられません」

自分:「分かりました。他のディーラーへ行きます。どうもありがとう」
セールス:「…今日決めてくれるというのならあと$200だけ値引きしましょう」

自分:「$200?最低あと$1,000は値引きしてもらわないと妻が納得しないので」

 

こんなやり取りをして1時間ほど粘った後、かなり値引きしてくれた。トレードインで買い叩かれた気もするが、その分安くしてくれたのかもしれない。ちなみに、私は日本でもカナダでも金額の交渉などしたことはない。プレッシャーを感じながらの交渉は非常に疲れるし、いくら相手が海千山千のセールスマンだと知っていても罪悪感が残る。が、得意客でも友達でも無い自分と利益を無視した取引などするはずはない。確実に彼らもこの取引のどこかで儲けを出しているのだ。

 

シビックLX・マニュアルは在庫があったものの、残念ながら希望のカラーではなかった。在庫のあるカラーで良ければさらに$300値引きすると言われたが、せっかく新車を買うので色にもこだわることにした。

 

セールス:「ディーラー・トレードすることになります。この地域のホンダディーラーの在庫を探してみますので、10日ほどお待ちください」

自分:「〇×ホンダ(前回行ったうさん臭いオヤジのディーラー)に来週到着するらしいですよ」

 

自分としては情報提供したつもりだったが、セールスマンはフッと少し笑っただけ。考えてみたらオヤジの言っていた「来週到着」というのもウソで、売るだけ売っておいてどこかのディーラーから持ってくるつもりだったのだろう。

 

交渉は終わり。デポジットの$500を置いて仮契約し、今日は撤収。

 

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