節分の日に

朝出勤すると、会社のおじさまに、「隣のお寺で豆まきがあっているから行っておいでよ～」と

言われお昼休みに会社の子を誘って、初めてお寺の豆まきに向かった。

いざ豆まき

おしくらまんじゅう感が楽しくて、それだけでも盛り上がるそんな中、

降ってくる豆をとる運動神経の良さはないと自分で分析し、みんながピョンピョンしている間、

ディズニーランドの清掃スタッフのように足元に目を光らせて、

落ちている豆やお菓子を拾う

一緒に行ったAちゃんは一個も取れなかったようで「もういい」とご機嫌ななめ。

豆の他に拾ったお菓子を分けてあげると「え～いいの」ととっても嬉しそう

そして帰りにおじいさんが配っていた手書きの絵ハガキをもらったので、それもAちゃんに

あげるとAちゃんは「嬉しい」とまた素直に喜んでくれた

だがその時、そのはがきに招き猫と開運という文字が書いてあり、

あげたもののやはり、自分も欲しくなってしまった・・・・　

もちろん、もう引き下がれず、複雑な気持ちになったのは言うまでもない

オフィスに戻って「あのはがきやっぱり欲しかったなぁ・・・」とS子に一連の流れと共に

自分の気持ちを伝えると、S子は言った。

「僕の一番欲しかったものや（槇原敬之の曲）

本当に必要な人にあげたから、YOUにはもっといいものが届くんやで」

それを聞くと胸のモヤモヤがとれたのは言うまでもない