3歳前検診から半年後、娘の風邪が長引いた。

 

イギリスでお医者さんに見せるのは簡単な事ではない。

ましてや専門医に見せるのは尚一層難しい。

 

イギリスではGP(町ヤブ医者)と言うところに初めは連絡を取り、予約をとってから、診せにいく流れだが、日本と異なるのはその当日に見てもらえるとすごくラッキー、通常は翌日または、もう少し先、最悪来週じゃないと取れないと言われること。

このGPに見せても、「風邪だからあと3週間もしたら治るよ」「Calpol飲ましたらいい」で終わる事が多い。

イギリスで大好きなcalpol。熱が出ても、どこかが痛くても、何んでもcalpolを飲む。

 

そのCalpolを飲ませても、3週間経っても治らなかった。

またGPに戻り、今度は胸の音が気になるから専門医に紹介状を書いてくれるっと。

なんとも珍しい流れになり、そこから専門医に会うまで1ヶ月の月日が経った。

3歳6ヶ月目にして、胸の診療に行ったDrにより、彼女の耳が聞こえていないであろうという憶測までたどり着いた。

 

Drの見解は、マルチリンガルだから言葉が遅いのは分かるが、共用語である「パパ」「ママ」がまだ出てきていないと言うのはおかしすぎる。

その時初めて、胸にストンと落ちた。

続けてDrが、鼓膜の奥に水が溜まっている中耳炎だと思うから、もし聞こえていないのであれば手術を受けないとならないと思うよ。

まずは専門家に見てもらうべきだね」

 

そこから耳の専門医に行き、「風邪ひいてるから少し、分かりづらいけど、聞こえてるよ」とびっくりする診断を受け、また同じDrの元に戻った。

「聞こえてる?!絶対聞こえてないよ!」

この子「すごくひどい中耳炎だもん!、こっちでも簡単なものだけど、検査をしてみよう」

と検査をすると、ラインがFlatの状態だった=ほぼ聴こえていない。聴こえたとしても水の中にいるような感じでしか届いていない。

 

手術をして、grommet(日本では鼓膜チューブ留置術)を入れるべきだと、ただNHS(診療代がタダ)を通すとwaiting listで4ヶ月待ちかな。

そうまたこのNHSが厄介である。

 

NHSのwaiting listは目安があってないものである。 結果このNHSでの手術が出来ますと連絡がきたのが、1年と6ヶ月後だったガーン

私達夫婦は、いち早く手術を受けたかったのでprivate(診療代が高額実費)での手術を選択した。

運よく、知り合いの子供が同じ手術を受けた後だったので、その先生を紹介してもらい、聴こえていないと診断を受けてから、1週間で手術を受ける事が出来た。

運が良かった。知り合いが同じ手術を数ヶ月前に受けたばっかりだった事。

その先生が、この分野で有名な先生だったこと。

手術がすぐに受けられる状況を作れたことに感謝しかな照れ

 

でも、ここからが試練の始まりだと思い知らさせるのに時間は掛からなかった。