先日、観てきました。
『人形の家』
予備知識は全くなく、話の内容も全くしらず、
知っているのはキャストと演出のみ。
まず、舞台は劇場の中央にあって、
薄くて白いカーテンで覆われていて、
なんだか鳥かごのようなイメージでした。
その中では子供たちが遊んでいて。。。
子供たちがばぁやに連れられて、外に出ていった後、暗転。
開演です。
宮沢さん演じるノラは、ほんとにかわいらしく、
その夫の堤さん演じるヘルメルは、ノラの良き夫で、
ノラのことを心から愛していて、かっこよくて。
まぁ、理想の夫婦って感じで。
なんか、意外にわたし、こういう夫婦に憧れるかも、、、
なんて思ったり。
しかし、この理想の家族の幸せは、
ノラが夫を助けるためについた嘘によって揺さぶられます。
山崎さん演じるクロクスタに、
ノラは借用書のサイン偽造を脅され
ノラはどんどん追い詰められて。
もうこのクロクスタが、なんていやらしいんだ!
ってくらいムカつくんです。
ノラは、どんなことがあっても夫は自分を愛してくれる、
身を楯にして守ってくれるという奇蹟を信じていたのですが、
クロクスタの手紙によって、真実を知ったヘルメルは、
自分の身を案じるばかりでノラを一方的に責め立てます。
ノラは信じていた奇蹟が起こらなかったことに
悲しみを感じる以上に、真の夫の姿を知り、
自分が夫の人形であったことを知り、絶望する。。。
対照的に、ヘルメルは、自分の身が助かったとたん、
さっきまでのことはなかったことになっている。。。
おもちゃがいっぱいあった部屋の中は、
いつの間にか椅子が2脚だけ。
ノラとヘルメルが向かい合って、初めて対等に話をします。
一体どういう状況になっているのか、
何が問題なのか全くわかっていないヘルメル。。。
対するノラは最初のかわいらしい無邪気なノラではなく、
1人の聡明な女性がそこにはいました。
ラスト、観客席奥にある扉を開けて出て行くノラ。
扉の向こうは真っ白で、とてもまぶしかった。
それを呆然と見つめるヘルメルの背中が、
なんとも言えず小さく見えた。
ヘルメルは一体どんな顔をして、
ノラの旅立ちを見つめていたんだろう。
理想的な家族だったノラとヘルメル。
対照的に、いわゆる負け組のラクロスタとクリスティーネ。
奇蹟が起こり、真実の幸せを得たのは後者だったり、
ヘルメルが理想の妻として、
人形のようにノラを愛していたのに対し、
ランク先生はノラの本質的なところを愛していたり。
物語は、ストレートにズドーンと心に響く上に、
一人一人に焦点をあてると、
またいろいろと深い何かを感じることもできて、、、
久しぶりに観た古典。
100年以上も前に書かれたものとは思えないくらい、
私にはすごく新鮮に心に響きました。
堤さんが出るからってのがきっかけで観にいったんだけど、
観にいってすごくよかった。ここ最近観たものの中では1番だな。
思わず友達に、観た方がいいってメールしちゃいました。
そして、ランク先生の千葉さん。
今回初めて拝見しましたが、すごくよかった。
もっと早くにこの役者さんを知っていたかった、、、って思いました。
久々に観にいったお芝居。
ちょっと演劇熱に火がついちゃったかも。
てなかんじで、オシマイ。
ではではーー